日本カーリング女子チームの魔法

Title : ヤマトナデシコ

 

 

日本カーリング女子選手が銅メダルに輝いた。TV画面を観ず他の事をしているとゲーム中彼女達が上げている掛け声が聞こえてくる。それは外で遊んでいる女の子達の叫び声と聞き分けられない。そこでハタと気づく。

外で遊ぶ低学年の女の子達は真剣に遊んでいるのだなと。

カーリング女子選手達の掛け声はそれらと何ら変わらない。バカにしているのかと勘違いしないで頂きたい。感動しているのだ。

オリンピックともなれば、選手達も視聴する私達も切羽詰まった場面を何度も迎える。手に汗握り、ナマツバを飲み、絶望虚脱状態になったり狂喜乱舞したりする。

まるで仲良し女子達が外で遊んでいるサマを窓越しに聞いているかのような空気。休憩にはスイーツで談笑。簡単なスポーツだとか遊び気分だなどと言っているのではない。

他の競技種目同様、何ら変わらない真剣勝負を演じたカーリング日本女子チーム。にもかかわらず風の様に軽く、雪原を駆ける白テンのようにしなやかだった。綿雪の様に軽やかで、そしてあどけなく無邪気であるとさえ感じ、手を止めて画面を振り返ったほどだ。

感動にはいくつもの種類がある。ハードロマン、ソフトロマンもろもろある。どの競技も心して歯を食いしばらなければ観戦出来ないわけではない。それを彼女達が教えてくれた。さわやかに、きさくな報われ方でゲームを終えた。苦しみや悲しみなど練習で感じたことは1度もなかったかのように。さりげなく涼やかに。

アナタ達はボクより1枚も2枚も上手だ。