人間心理 VS コーヒーチェーン店デザイン

Title : 白星はミントの香り

 

 

今月に入り、私はようやく5年にも渡る頼まれてもいない完全独断調査をメデタク終えたのでここに発表したく思います。

 

各コーヒー・チェーン店が街のそこかしこにあります。店の面積や形に合わせ、しかるべき建築デザイナーさんが内装デザインしてお店を作っているのでしょう?。

その結果、明らかに集客力において、とんでもない店舗集客力格差が生じていることをチェーン店トップは完全認識しておられるのでしょうか。

おそらく認識出来ていないのではなかろうかと、ついぞ疑問が生じています。

店内設計にあたり、席数だとかオーダーしやすいだとか、メニュー表示が見やすいだとか、その他もろもろ熟考してオープンに至るのだと思います。プロフェッショナルな方々が総力をば結集してステキなお店をクリエイトしたのだとの自負もあるかと思います。

もしももしも、私の独自調査が正しいとするならば、コーヒーショップも時代からややズレ始めているという指摘が出来るのではないかと思います。

 

現時点、年齢差関係なくお客さんが最も重要視し求めてやまない要素、その筆頭に挙げられるのは味覚ではありません。なッ、何をバカなアーッ !! と激怒されるかもしれませんが、あながち大ハズレとはどうしても思えません。

当然、安くて美味しいならば万々歳。しかしながら、ズバ抜けて美味しいというものはそうそうあるものではないですよ。どのメーカーもシノギを削っていますから。

最高に美味しい120円の缶コーヒーと、最高ではないコーヒーだが200円で席につけるという場合、明らかにお店の勝ち。本当に飲みたいだけ、何処かに持参するだけ、持ち帰るだけ、の場合は価格と味が決め手。

ショップに入る場合は長居できるかどうかが決め手。しかも居易いかどうか。落ち着けるかどうか。長居している人が大勢居て、いかに自分の存在が目立たないかどうか。これに尽きると言い切れます。

この傾向は約10年前から際立つようになり、数年前からは利用客の暗黙の了解。ここ2~3年では傾向どころか決定的なショップ・チョイスとして完全定着するに至りました。明らかにそう見えます。

若い女性は、若い女性が多く集まる店にしか入らない。そんな店が見当たらない不慣れな出先では店に入らず自販機。どこか適当な所で飲むことを考慮しての購入。なければ持ち帰り。

高齢者が多いコーヒー・チェーンに若者は入ろうとしない。スマホやノートパソコンを使用する者は、オシャベリ目的のお客さんが大半の店には二度と入らない。間違って入ってしまった場合は早めに退席する。

現時点、昔と似ても似つかぬ傾向はお客さん同士のカテゴリ支配。ママ友同士なら、それが主流のお店。サラリーマンなら同族歓迎、といった様な。

 

誰ひとり会話せず静寂に満たされたショップ。不気味なほど、図書館よりも静寂。その店はスマホやノートパソコンしか見ない若者でいつも満杯。時の流れも一切気にせず自身だけの時間が流れ周囲の時間は停止。それを求めたお客さん達の巣窟。いかなる者も御意見無用。誰も喋ってはいけない。

ワタクシ、一度友人と通りすがりに入店し、その静寂に驚き、話しも出来ない雰囲気に押しつぶされ、しっぽを巻いて15分で退散。店を出た時、2人の黒髪は全白髪と化していた。などという感じ。恐怖。

理路整然とし、落ち着かず、どの席も店員から見て丸見え。ああ、この店はダメだなと思う。案の定、集客力がなく、傍にライバル店が誕生した時点でハイそれまでよ。そんなのが幾店舗も見受けられる。飲み物、食べ物の価格や味覚が原因ではない。

何故なら同じチェーン店でも、別の場所は非常に繁盛していたりするからデス。

現時点、客から見て一切店員の存在を感じさせず、密閉感があり、ウナギの寝床のように入り組み、原っぱのようにガラ~ン感がない造りのお店。これが人気店の条件。休日、遊びに来た人々でゴッタ返しとなるメガ・シティのショップは別物。入れればいい、休めればいい、なのだから。

集客考え、面積を考え席数を決める。客が長居出来なければ集客皮算用も鬼が笑うでしょう。

客の回転が悪ければ店側は大打撃。それは分かります。しかし、回転悪しどころか閑古鳥では閉店は目の前。

出店GOサインを出すにせよ止めるにせよ、出すからには店内デザインを内装をどうするか、それが激しいラヴコールの決め手。男性女性共に入り組んだ造りの店内を好む。勿論、長居狙いのお客さんの場合。

広々とした空間は、独自の世界に埋没することが大前提の入店者には敬遠される。

明るく清潔な店内。清潔はGOODだが明るくはNO。特に白色灯は思考の妨げとなる。お客さんはコーヒーブレイクに来ている。コーヒーに最も不向きな雰囲気作りの名手こそが白色灯デス。

よって最終報告としては、ショップデザイナーさんはお客をウナギだと思ってお店をデザインして下さることを強くお勧め致します。知っての通り、ウナギは神秘的で価値高し。日本人のウナギ好きは周知の事実。

出来うればコーヒーショップ、毎日が土用の丑の日大繁盛とならんことを願いつつ、ワタクシの現場観察最終報告を終わりたいと存じ上げます。今日はこの公演の為に遠路はるばるお越しくださった関係者の皆様、前日より会場前でお並び下さった方々に厚く御礼申し上げます。ご清聴、誠にありがとうございました。