営利目的、売名行為ではない純粋で歪んだ差別意識 / 身内第一主義を求める病巣

Title : 「ショック…」

 

 

ニューヨークタイムズは、2018年全米オープン女子決勝における観戦者であるニューヨーク市民に対して恥を知れと報じた。

全世界、今尚マスコミや著名人による差別発言は後を絶たず、発言のたびに物議を醸しだす。だが、それを狙って発行部数や視聴率を稼ごうとする思惑、有名人の売名行為などは非常にお粗末な行為だと嘲笑するが、理解は出来る。炎上を狙って記事投稿する愚か者達と大差などない。つまりは程度の低い営業活動だ。

退場する大阪なおみ選手を見下ろすポジションに位置するニューヨーカー達はみな一様に彼女を無視し視線を投げかけようともしなかった。連れと立ち話を無表情でしている。肌の色は関係ない。とてもグランドスラムの会場とは思えない。

これら観客には前述の営利的思惑がない。売り上げ狙いでもなければ売名行為でもない。つまり純度の極めて高い差別行為を行ったわけだ。

この差別行為は、彼ら彼女達が常日頃から慢性的にそうした行為を行っている決定的な証拠に他ならない。

営利とは全く関係のない差別意識は一体どのようにして形成される至ったのか。

難民に、不法入国者に、ギャングに、生命や財産を脅かされる。故に彼らを排除しようとする。この差別化、区別化にはある意味正当な根拠がある。

大阪直美の存在は、観戦者達に対してこういった脅威は当然一切存在しようはずもないわけだから、そういった観点からも観戦者達の差別意識には根強いものがみてとれる。

理由なきおごり。歪んだアメリカ第一主義。歪んだ地元意識。鼻持ちならない身内絶対優位主義。

かつてポールサイモンはOVERSという楽曲の歌詞中、

ニューヨークタイムズのように何もない(内容がない、の意)

と記したが、今回のニューヨークタイムズ記事は一矢報いた感がある。人として真意を語るべき時、売り上げ見込みを捨てる記事を選択した。

人としてのあるべき姿を捨てる第一主義。それはファシズムの種子だ。無意識、無自覚のまま日々を過ごせば何かの拍子に街で繰り返されるある種の事件が勃発する。小競り合いやデモで済む場合もあれば、悲惨な追悼式までいってしまうこともあるだろう。それらは種子が発芽し未成熟な状態で硬直化したのだ、と言え巧みな発育係の先導でもない限りにおいては危うさを保ちつつ現存を続けるだろう。

私は警告でもしているつもりなのだろうか。

分からない…。