災難は忘れた頃にやって来る / 突如襲い来る帯状疱疹 / もはや放心状態

Title : 何とか持ちこたえてくれへーッ!!

 

 

友人Sが何の前触れも脈絡もなく、突如として帯状疱疹(たいじょうほうしん)なる病気を発症した。5日前の昼食後、Sがほうれん草バターソテーを食べ終わり、ほがらかにカウフィーを口にしている時、その症状を初めて自覚したのであった。

「痛ッ、てぇぇぇぇーッ!!」

上半身右腹 and 真裏背中部に激痛!!。しかも一時的なものではなく、激痛は収まることなく常時継続。おまけに運悪くこのタイミングで風邪を発症したらしく、咳き込むたびに強烈な痛みがSを襲い、Sはたびたびイケスから救い出されたクルマエビのように前屈姿勢で

ヒェアワワァァァーッ!!

と奇声を発しながらノタウツので、知人である我々数人のみならず、レスゥ~トランの客たちもホガラカに笑うのであった。

「楽しいとゴハンて美味しくなるよねッ」と嬉しそうにパハスタを頬張る女子も見受けられた。

速攻で病院へと直行したSは即座に帯状疱疹と診断された。文字通りSは店を退場する方針を示したわけであるが、病気を検索してみて大いに納得してしまった。

過去に水ぼうそうを患った人が生涯に一度だけ発症する可能性がある病気だそうで、ウィルスは水ぼうそうのもの。水疱瘡完治後もこのウィルスは体内に留まっていて、過労などで免疫力が低下した時に発症するという。

大抵は身体片側だけに赤い発疹や水膨れが帯状に出来るらしく、それが随時激痛を引き起こし続けるのだという。しかも完治には2か月ほど有するというから気の毒という他はなく、しかも、薬は発症後数日たたないと効き目がないというから気の毒を通り越して戦慄のホラー特集という他ない。

水疱瘡は感染する。私は一瞬うつったのではないかと全身の血が逆流しそうになったが、帯状疱疹は感染しないとのことで間一髪でもなんでもないが、とにかくセーフであった。

しかし過労で発症するというのは恐ろしい。20代でも発症するというのだから一層怖い。私も疲労気味な日々が多いのでいつ発症してもおかしくない。

痛みで眠れず、ようやくウトウトしかけ、寝返りをうった瞬間に飛びあがるような痛みで目覚め睡眠もままならないという哀愁帯びたS…。そんなに痛いとは知らず笑ってしまって全く申し訳なかった。しゅまない。

皆様もくれぐれも過労ご注意。