青物横丁釣り / サバとアジ /最強食材サバ

 

 

 

ボクが釣り上げる魚種の中で、唯一決して食べることのないもの、それがサバです。苦手で嫌いという訳では決してありません。むしろ好物の部類に入ります。握り寿司のナマサバ、シメサバ、炙りサバ、押し寿司のバッテラ、塩焼きに味噌煮、皆皆大好きなのです。ならば何故(なにゆえ)?。アタる(食中毒)のが怖いのです。

“ サバの生き腐れ ” という言葉が有る通り、サバはアシが早い(腐るのが早い)のです。とは言え、釣り人の皆さんが釣った先からその場で捌き、洗濯ヒモをフェンスに張って速攻開きにしている姿をよく見かけますし、アタッたという話も聞いたことがありません。神経質かな、考え過ぎかなとも思うのですが、何故か昔から、自分に関してのみの限定ではありますが、ボクの勘は的中率が高いのです。

それも良くない事ばかりが当たるのです。“ 君子、危うきに近寄らず ”。ボクは君子ではありませんが…。という訳で、釣ったサバは即リリース。写真のサバ、初釣果の時のみ持ち帰りました。食べようかどうしようか、最後まで迷う為に持ち帰ったようなものでした。

そんな時です。かの有名な “ 魚クン ” がサバにアタッて七転八倒した話をラジオでしているではありませんか。船で上げた新鮮なサバを20~30分後に刺身で食べたというのです。なのにアタッた?!。

背筋がゾッっとしました。自分で上げたサバだけは絶対に食べるものか、と自分に対して声明発表です。

その点、アジは最高です。ただでさえ美味しいのに、何てったってアシも早くありませんしねえ。安心して持ち帰れるというものです。

釣りを始める前はマアジとムロアジの2種しか知りませんでしたが、初めて大きなアジを釣り上げて仰天、ネット検索してマルアジ(青アジ)と判明。あまりスーパーでは見かけませんが。食してみると、やはりマアジやムロアジにはやや劣るものの、そこはそれ、やっぱりアジの塩焼きは最高です。

ハリ掛かりするとサバはマッハで走ります。アジはその場で暴れている感じ。サバの瞬発力は凄まじいものがあります。置き竿なんかにしていたら、突如竿が横倒しになったりして竿やリールの破損の原因になったりしますから要注意ですよね。疾風(はやて)の様に現れて、疾風の様に去ってゆく、月光仮面の如き魚であります。ボクの釣り座では、マアジは20センチくらいのものしか釣れません。いわゆる豆アジと呼ばれているものです。海底を這うように回遊してきます。水温15度くらいがアジの釣り頃で、10、11、12月あたりはアジ目当ての釣り人で釣り座もゴッタ返し。大人気のお魚です。

 

◆写真上 / マルアジ 38センチ、マサバ 39センチ。いずれも市販サビキ仕掛け。写真下 / マアジ22センチ。仕掛け同上。写真下、マサバ33センチ。

 

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