メジナ幼魚 / 環境で違う体色

メジナ幼魚のエメラルド体色バージョンとコールタール体色バージョン!。黒い体色のメジナに比べ緑色のコチラさん、明るい色合いだけあって本来の縦縞模様がよく分かります。お札の透かしさながらであります。住んでいる環境下で体色が劇的に違うような印象があります。このサイズは早く大きくなりたくて食欲はモーレツ!。竿を置きっ放しにしていると鍼(ハリ)を呑んでしまう確率が高くなってしまいます。そうなるとエラや内臓が傷ついてリリース出来ません。アタリが出たら即アワセ(魚の口にハリを引っかけること)して、健康体で海に戻してあげたいものです。

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ママカリはいかが?/ サッパの酢漬

 

 

 

海釣りが初めての人でも、比較的簡単に魚が釣れてしまう。それを実現させてくれるのがサビキ釣り。冷凍圧縮されたプランクトンを解凍し、小さな網や器に入れて仕掛けにくっつけるだけ。仕掛けを海に投入し、竿を上下に軽く振っていると、海中にプランクトがワラワラ出ます。出尽くしたら再び詰めて上下振りの繰り返し。

そうこうするうち、やがて回遊魚軍団がコーナー回って直線コース!。あとはコッチのもの、一早く発生(魚にはそう見える)したプランクトン煙幕見つけて突っ込んできます。回遊魚は泳ぎながら捕食し決して立ち止まりはしませんから、結果的に掛かったハリを強く引くことになります。判りやすいアタリですよね。当然群れなので1度に何尾も数珠繋ぎ(じゅずつなぎ)で上がってきます。連なった銀色が、陽光を受けてツイストする様は子供達をエキサイトさせずにはおきません。

サビキ(上下誘いかけを、さびく、と言うことから)釣りに使用されるプランクトンはエビ(体長7mm程度)。これを大サジスプーンで30杯くらい、せっせと入れ物に詰め込みます。仕掛けには何本も鍼(ハリ)がついていて、ハリ自体がプランクトンに見える装飾が施されていますから、ハリにエサを付ける必要はありません。 “ママカリはいかが?/ サッパの酢漬” の続きを読む

薄紅リップ魚 / ウミタナゴ

 

 

 

海釣りを初めて間もなく、海タナゴなるものが釣れました。小学生の時分、たびたび沼でタナゴを網ですくったものでしたが、なるほど何となく似ています。前者は淡水魚ですが川タナゴとは呼ばれません。コチラは海タナゴ。しかしながら、ど~もシックリきませんねえ。海で川魚を釣っている気分です。釣れたてのウミタナゴは赤身がかった美しいピンク色をしていて気品があります。陽光の角度で銀色に早変わりも出来ますね。

初めて釣りあげた時は真鯛かと思いました。そう思った人は意外と多いようです。タイだ、タイだと小躍りして悦び、周囲の誰かに違うと指摘されガッカリ。タイとは似ても似つかぬオチョボ口。しかもほんのり薄紅色の唇で、どことなく女性的なイメージのある魚です。エビが好物なようで、サビキ釣りのオキアミ、ボイルエビなどで比較的釣果を稼げます。 “ 冬来たりなば、春遠からじ ” の頃によく釣れる印象がありますが如何でしょうか。体高があるので20センチでもなんだか大物を上げた気分にさせてくれる思いやり深いお魚です。

捌いてみると小骨が多いのでシロウトでは刺身だと手こずるかも。塩焼きなら何とかなりそうです。水っぽいから苦手だと言う人もいれば、干物にしたら旨いと言う人も。好みの分かれる魚です。魚の味に敏感なネコさんに判断を仰いだこと3度(みたび)。食べやすい15センチサイズだったのですが、またいで無視の、ネコまたぎ。アッチャー~ッ!。

 

◆海タナゴ24センチ。ドングリ浮き1号にハリス1号、チヌ1号鍼(ハリ)。

 

サヨリストより黒鯛

 

 

 

ここ2~3年前から、ボクの釣り座でも突然サヨリが釣れるようになりました。サヨリなど全く縁がないと思っていただけに相当ビックリです。近年のシリヤケイカブームといい、やはりこれも異常気象だとか海の環境の劇的変化が原因でしょうか。喜んでばかりはいられませんね。

釣り上げたサヨリを調べてみると、センニンサヨリが正式名称ということでした。写真で見ていた口先の赤色長楊枝、固いかどうか1度触ってみたかった!と試してみるに固くもなく柔らかくもなく…。

堤防から1~2メートル辺りの水面にサヨリの群れが見えている状態はいささか戸惑いましたよ。姿が見えている魚は絶対に釣れない、がボクの経験値でしたから。信じられないほど小さくて細い鍼(ハリ)なんですねえ、サヨリ仕掛けのソレは。鍼に解凍アミブロック(プランクトンのエビをレンガ状に圧縮したもの)のエビを4~5匹付けるのですが、エビがフニャフニャで付けにくいこと甚だし!。イライラする程です。

「これじゃソッと海面に落としただけでハリから取れてしまうんじゃないですかね」と隣で高見の見物決め込むオジイチャンにボヤいてみせたところ「大丈夫だようー。エビが取れたってハリに1~2匹残ってれば釣れるようー」と余裕の笑み。この方は去年この場所で大きなサヨリをツヌケ(2ケタ)爆釣したとのこと。ベテランが言うからには、とポチャッ。たちまちサヨリの群れが右往左往、次の瞬間、軽くククククッと引き有り!。

サッと竿を上げるとピチピチ躍動しながらサヨリが上がってきました。手早く外してバケツにポチョン。人生初、サヨリストになっちゃいそうだなと興奮気味で第2投。再び群れが右往左往。でも空振り。次も空振り。なんてこったい、エサ付いてんのかね全く!。 “サヨリストより黒鯛” の続きを読む

レア物グレ / お宝は突然やって来る!

 

 

 

釣りをしていると、嬉しいやら悲しいやらの釣果結果が連続、というホロ苦甘い経験を数多く積み重ねることになります。狙った魚は何故だかサッパリ釣れず、何でコレがやって来たのか甚だ理解に苦しむという魚が上がってきたりします。

どこかの有名な言葉でしたか “ 釣り人とは、さも見てきたように海の中を語る者 ” というのがあるそうです。ゲラゲラ!、全くその通り!。コレコレしてるんだからソレが釣れないのは全く変!とか皆様勝手に叫んでおりますが、魚にしてみれば「何トンチンカンなこと言ってんだ、愚か者がーッ!!」でありましょう。人間のトンでもない驕り(おごり)というものです。

今回ご紹介しますのは尾長メジナ(通称尾長グレ)。堤防釣りでいつも、しょっちゅう、アッチでもコッチでも釣れているのが口太グレ。滅多に釣れないのが尾長です。これは東京湾近辺の話で、他もそんな傾向なのかどうかは分かりませんが…。

夜7時頃に浮きが沈みました。引っ張る感じでアアこれはメジナさんがいらっしゃったのだなと。慎重にやり取りしてタモ網に入れようと海面を覗き込んでみましたら、闇に浮かび上がるは真っ白ケな魚体!。

何だコレ?。

頭の中でスライドショー開始。ハイ終わり。検索結果に該当者なし。何だべ何だべとすくい上げてみますと、ん?。コレもしかして尾長?

ガーン!!、ガーン!!、ガガーン!!、ガンガガーン!!。 “レア物グレ / お宝は突然やって来る!” の続きを読む

魔法のメジナ / 川崎の浮島釣り園でメジナと遊ぼ

この写真はメジナです。堤防釣りをする人には古くて新しいお友達。体格差なりの重量感があって、アタリ(魚が掛かった時のリアクション)があると、釣り人らに「んッ!!、結構デカいんじゃないかコレは?!」と罪深い夢を抱かせやすい魚でもあります。メジナは大抵、堤防コンクリート壁に張り付くように居ます。昼でも夜でも釣れます。ウロコは異様に硬くて包丁で卸す時はバリバリ音がする程です。岸壁の重戦車、といった風貌。すごくおいしいと言う人と、磯臭くて苦手と言う人に分かれます。堤防で釣れるメジナは大体10センチから40センチ前後、25センチ前後が釣れるところををよく見かけます。ボクはムニエルにして食べるのが大好きです。

メジナには色々な思い出がありますが、ここでは印象に残った愛らしいエピソードを紹介したいと思います。

ハイヌーン、八月灼熱の釣り座。長さ約300mほどの堤防に20名程の釣り人達。大学生から壮年まで、ジリジリと肌焦がす炎天下に歯を食いしばりつつ竿さばき。しかし過酷な暑さが皆の口を開かせてしまう。鼻の孔からだけではダメだ、口からも酸素を吸収しなければッ…。

首にまいたタオルは既にビチョ。それでも額から噴き出す汗を、無意味と知りつつソレでぬぐい取るボク。ぬぐった傍から等分の汗。額をぬぐう時に麦わら帽子が上に押し上げられアミダかぶりとなるのだが、その図をボクは愛せない。またそういった姿になっているのかと思うとガッカリだが、誰も人のことなど見てはいない。暑さの中ガンバっているのに誰の竿にも魚が来ない。ボクら同様、さっきまで辛抱強く繁みで待機していたネコも、小アジのおすそ分けを断念し席を立ってしまった…。

これはホビーとは程遠い。もはや苦行以外の何物でもない。釣り人達が密かに恐れる魔の刻、まさにそれが今なのだ…。そう思った時、ボクの隣にオジイチャンと孫娘が到着。赤銅色に日焼けしたオジイチャンとピンクのTシャツ着た小学2年生くらいのオチビちゃん。ああ…また犠牲者が…。苦行フェア開催中です…。

ボクの竿から5mほど離れたところに置き竿、オジイチャンはそそくさと30センチ幅のフェンス影まで撤退。竿元で元気にピョンピョン跳ねているオチビに手招き。オチビ無視。子供の言い知れぬパワーには脱帽だぁ~、と左腕に噴き出した大量の塩を右手ではらうボク。

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汽水域 / ハゼ釣り

 

 

 

ボクが生まれて初めて釣り竿を振ったその日、初釣果は15センチほどのマハゼ。巷(ちまた)で言うハゼ釣りとは、このお方を釣ることです。特に釣り好きではない人も、ハゼは釣ったことがあるという話をよく耳にします。そーでしょう。簡単に釣れます。次々に釣れる傾向がありますから釣ってて飽きません。大きな本格的な竿も必要なく、簡易釣り竿で十分釣れるので子供達にも楽々です。手頃な大きさで大人しく、食べて美味。捌くのが面倒なら、そのまま衣をつけて天ぷら。手間いらずな人気者。海に注ぎ込む河川域なら浅くても十分釣れます。

満潮と共に河川に流入し、干潮と共に海へと戻ってゆきます。もっともこれは、ある程度ハゼの体が出来てからの話で、小さめのハゼは天敵を避け成長するまで河川に留まっています。お腹のヒレを吸盤代わりにして底の障害物に張り付いてますが、これは流れの速さに対抗するため。遊泳能力が劣るというのも理由でしょうか。

釣りをしていない時分、夕暮れ前にボンヤリ川岸を眺めていたら、約2センチほどの黒い稚魚の群れが固まって移動してゆくのが見えました。200 ~ 300尾くらいでしょうか。水深は約30センチといったところ。幼少時代の魚採り感覚が復活し、翌日の同時刻、同場所、100円ショップで購入した捕虫網構えて待機。

しめしめ、やって来た!。眼にも止まらぬ速さですくえば最低でも10尾程度は入るはず。ソレ今だッ!。やった!。どれどれ。アリャッ?!。網を覗けばカラッポ。群団はどこだと見回すも、辺り一面姿なし。今すくった場所に留まっているのか?。川底の砂泥ごとすくったので水が黄土色に濁ってしまい何も見えない。しばらくして半透明になったので目を凝らしてはみるものの、やっぱり姿なし。

後日確認しましたが、彼らは猛スピードで砂泥に突っ込み潜ったのでした。考えてみれば簡単な理屈。透明で浅い岸辺を移動するのです。何の防衛策もなければ種はとっくに絶滅ですもんねえ。

◆マハゼ16センチ。夏場のハゼ遊び釣行にて。1時間で45尾。仕掛けは市販のハゼ仕掛け。

 

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シルクロードのお魚さんと天ぷらチビ / コショウダイ

 

 

 

堤防釣り竿師達の憧れトップは何といっても黒鯛!。クロダイ、チヌ、どっちで呼ぶにせよ釣り座の王様NO1!。釣れて「おめでとうございます」って周囲からお褒めの言葉を頂戴出来るのは黒鯛だけ。しかしながら、ボクにとっての王様は黒鯛ではなく胡椒鯛(こしょうダイ / 体紋が胡椒の粒に似ているところから)。何だそりゃって、どうもすいません。

ボクはこの魚の容姿が大好き。まるで観賞魚の様なお洒落模様。かつて貴重な香辛料を求めてシルクロードが生まれましたが、この鯛もまた御多分に漏れず、釣り人にとっては非常に貴重な香辛料も同然なのであります。かつて、これを釣り上げた人々に別月日で3度尋ねられました。皆さん異口同音、「これ何?。変なの釣れちゃったよ!」。

最大60センチになるとの記載あり。場所によりでしょうが、釣り座で上がるのは15~30センチといったところ。アイナメと同じく狙って釣れることが少ないお方で希少価値あり。ボクがコショウダイを上げたのは過去3度。17、20、24センチと幼魚サイズばかりなり。24センチの時のみリリース出来ず食べてしまいました。

1度食べてみたいという日頃の思いが強すぎましたネ。反省しつつも満足。というのも大層美味だったからであります。小ぶりな割には肉厚!。しかも甘味があってムニエル大正解、上品な味だと思います。何せ過去3度の小物釣果、情報あんまり提供出来なくて申し訳ありません。オマケとしてボクが唯一上げたメゴチ写真を掲載します、って再び何だそりゃ!。天ぷらで有名なお方ですよネ。

ボクは極小鍼(ハリ)を使わないブッコミ釣り師なのでメゴチが釣れないのも至極当然、狙ったわけではなく外道(本命とは違う魚、の意)でしたが、何という愛らしさ!。可愛くて食べちゃいたい!を即実行!。僅かな身とはいえ非常に美味!、キスにも負けズ、のお味でありました。

 

◆コショウダイ24センチ。スパイク天秤20号をヘチで真横ズル引き。仕掛けはイシモチ仕掛け2本鍼(ハリ)。下、メゴチ15センチ。キス天秤にナス錘15号、チヌ1号鍼自作仕掛けを遠投20メートル。手前にゆっくりズル引き。1尾のみの釣果。

 

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1発カマス?

 

 

 

カマスを釣りました。もとい。カマスが釣れてしまいました。かねてよりカマスなる魚を1度は上げてみたいと心密かに思ってはいましたが、ボクの釣り座では常連釣り人サンから「余り釣れないみたいだよー。上げるのタマに見るけど小っちゃいの。こんくらい~」と二指で12センチ辺り広げて見せられるが関の山。そのサイズならボクも何尾か引っ掛けたことあります。アジやイワシ狙いのサビキ仕掛けに掛かってくるのです。

カマスといっても幼魚ですから、釣り人たる者、カマスを釣ったとは言えませんねえ。これはどんな魚種にも言えること。オチビちゃんはリリース鉄則がお約束です。大人のカマスはどう釣るか。春から初夏にかけてが狙い目だとか。色々な釣り方がありますが、最も効率が良いのは、弓角と呼ばれる魚を模した擬似エサを海に向かって放り投げ、沈ませながら引いてくる釣り方。

もちろん、あたかも魚が泳いでいるとカマスに勘違いさせるような操り方でなければなりません。泳がせるスピードや泳がせ方は釣り座によって違うようです。潮の流れ方だとかカマスの主食の違いでソレは変わるものだと思います。

ボクの釣り座でも大人カマスが全く釣れないというわけではなく、稀に40センチ弱の大物が釣れてしまうこともあると聞きますが、未だ目撃経験なしで半信半疑でありました。が、。が、。突如ソレが上がるのを自身で目撃してしまいました。我が竿に掛かって下さったのです!。へ?。キョトンとしましたねえ。

「何だコレ。カマスに似てるけど」。視力低いボク、目の前にたぐり寄せてビックラコンですよぅ!。だってシリヤケイカを狙ってドヘチ(堤防壁スレスレ)に仕掛けを落としてたんですから!。カマスはヘチから少なくとも5~10メートル位に仕掛けを投げて引いてくるものだとばかり思い込んでましたから。仕掛けの擬似エサは浮きスッテでした。ラッキーだったのは、この浮きスッテのカンナにはナナナント、カエシ(返し)が付いていたのです。

非常に珍しいスッテではありませんか?。ボクも釣具店で見つけた時は失笑しましたよ。魚とイカ兼用だなんてねえ、と…。反省致します。我が手にカマスさんをもたらしてくれたのですから…。コレを投げては手前に引いてくる、を暫く繰り返しておりましたが、お目当てのイカはサッパリ釣れず、休憩しようとヘチ壁に置竿にした直後のアタリ(魚がハリ掛かりしたというサイン)でありました。

肝心のシリヤケイカは釣れませんでしたが大満足。早速持ち帰り捌いて塩焼き。至福の味とは正にコレ!。以降、カマスさんとはズ~ッとご無沙汰。トホホ。

 

● アカカマス30センチ。ドヘチにて浮きスッテ置竿、ハリス3号。水深約8メートル、底切り約30センチ。

 

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氷の微笑 / 鮮度を保ってお持ち帰り / 猛暑シーズンの釣り

 

 

 

せっかく釣れてくれたお魚さん達に報いる為にも、新鮮な状態で持ち帰り出来る限り美味しく頂きたいもの。という訳で、食す釣り人は氷入りクーラーボックスをエッチラオッチラ釣り座へ持参。これをイス代わりにしている人も結構見かけます。

当然、リリース派は必要なし。魚を最高の状態で持ち帰るには現場での血抜き。何といっても鮮度を失わせるのは血ですから。空気に触れた血液は急速に劣化してゆき、魚の身にまで影響を及ぼしてしまいます。釣りに夢中で捌いている暇さえ惜しむボク、血抜きはせずに氷で魚を仮死状態にする方法を用います。

釣り上げた直後も、出来る限り魚にストレスを与えぬように細心の注意を払います。網でソォッとすくって、ソォッと地面の置いて、柔らかい生地のタオルにサッとくるんで氷の中へ。魚を人間の手で直接つかんでしまうと、それは魚にとって火傷に等しい熱さなのでストレス度数はMAX、たちまち味が落ちてしまいます。

氷は釣り座に行く途中、コンビニで購入しています。ビニールに入った1キロ300円もしない物を2袋。店先でザァーッとクーラーボックスに入れてしまいますですよ。その時必ず頭をかすめるのは、

アア!。どうかコレ(氷)が無駄に終わりませんように!。

ですね。まあ、釣り人皆さんそうでしょう。墨を吐いて吐いて吐きまくる墨イカだけは絶対にクーラーボックスに直接入れてはなりませんね。あの方々は海水を体内に取り込んで墨鉄砲を吐くわけですから、氷が少しでも溶けていればその水を使ってブゥゥゥーッ!!。ボックスはたちまち真っ黒けになってしまいます。

墨まみれになったイカを水洗いするのも一苦労、なかなか簡単には落ちませんしねぇ~。うっすら黒ずんだ刺身っていうのもねぇ…。臨場感あるっちゃあ有るんですけどもね…。ビニール袋にくるんでからボックスに入れるのが無難であります。

真冬の厳寒期に釣れるカサゴなんかは、帰宅後すぐに氷から出して塩と水で即興海水作って洗面器に入れ、カサゴさんを投じますと突然復活!!、バチャバチャバチャ!!、なんてこともよくありました。蟹なんかは非常に弱いですね。氷に入れると直ちに旅立たれます。カニやエビは鮮度が落ちるのが本当に早いとつくづく思います。

● 写真上はセイゴ(スズキの幼魚) 38センチ ×2。海水バケツの中で旅立たれた方々は口を全開。氷の中で旅立たれた方々は口を閉じておられます。すぐ上の写真はセイゴが釣れた時の岸壁周辺状況。曇り日の夕暮れ時、波しぶきがギリギリかからない程度の荒れ具合。こういう状況下ではセイゴの活性が非常に高くなります。 “ 水を得た魚 ” なんでしょうねぇ。日没で真っ暗となり撮影は出来ませんでしたが、この日は2時間で35~40センチくらいのセイゴが22尾釣れました。フライにして遅い夕食、いっぺんに全部食べてしまいましたね。醤油、中農ソース、塩、タルタルソース、どれで食べても激旨でありました!。