謹慎処分は妥当か / すたれるコトワザ

Title : どうして地の球が地球なの?。惑星が球なら、どうして星は円形絵文字じゃないの?。

 

 

ニッケル良く読む誌は本日3日、生徒への不適切発言により謹慎処分6か月を受けていた相模原熱紙(さがみはらあつし、34才、丸干第二高等学校国語教諭)が教壇に復帰したと報じた。

相模原は授業中、「雨降って地固まる」とコトワザを引用したところ、生徒の中島広大君が「先生、いまは雨降って土砂災害の時代です」と発言。

「さすがは中島、頭がキレるな」

この相模原の言葉が問題となった。中島君の毛髪は硬く、それを担任教師がペーパーナイフ代わりにも出来る、といった意味合いで頭が切れると発言したのは明らかだと、事情を聴いた両親が教育委員会に抗議を申し入れた、というのがコトのいきさつ。

 

「今日、こうして再び皆と勉学に励むことが出来て先生は嬉しい。そこで今日は正しいコトワザについて皆と勉強してみたいと思う。中島、お手柔らかにな(笑)」

「先生、ボクの手を柔らかくしろと言うんですか。髪が硬いと失言したので、今度は柔らかく、ですか」

「違う違う(笑)。……では誰か、チョット変だなと思うコトワザがあったら教えてくれ。…オッ、早いな上島」

「ミイラとりがミイラになる。これ絶対おかしい」

「どうしてだ」

「日本から遠く離れたエジプトですよ。ミイラといえば。ミイラが略奪されている事実を、ほとんどの日本人が知ってることが前提のコトワザですよね、これって。日本人なんだから、ミイラより、干物とりが干物になる、のほうが絶対分かり易いと思う」

「ああそうかぁ~。そうだなぁ~。…確かに。アブ、ハチ取らず、なんていうのもあるが、これだって、アブはハチを食べる、という知識がないと意味合いが通じないコトワザだしな。…特殊な知識を皆が知っている前提でコトワザを作っているのはおかしいと先生も思う。…オ!下島も何かあるのか」

「磯カバ回れって、何でカバが回るんですかね。意味不明なんですけど」

「磯カバじゃなくて、急がば、だ下島。急がば、だ。磯にカバなんていやしないんだ。カバは淡水にいるんだ」

「へぇ。…だとしても、何で回んですかね。猿、回れ、なら分かるけど。猿回しなら日本人は皆知ってますからねー」

「遠回り、の回るだ。回転のことを言ってるんじゃないんだ」

「回り道のことですか。これもおかしい。わざわざ距離伸ばしたルートだとしても、カーブとは限らないじゃないですかー。直線道路は選べないってこと?」

「違うんだそれも。その考え方も根本的に違うんだよ。塗れ手に泡は石鹸のことじゃないし、泣きベソは泣きボクロのあるデベソのことでもないんだ。どうして分かってくれない?。えッ?。」

「だって、英国ってイングランドのことじゃないですか。UKって英国のことですよねー。何ですかイギリスって。どっから出てきたんですかイギリスって言葉。TVのスポ番観てたってイングランドって表記出てるじゃないですかー」と島中敦子。

「ガイコツの頭が何でドクロなのか分かりません。シャレコウベはガイコツの頭?。何?、ドクロとシャレコウベの違いって?。シャレコウベ……神戸がオシャレだってこと?」

「島上、島上ッ!もういい、やめろ。お前達が言ってるのはコトワザじゃない。全く違う話だ」

 

確かに違う話。しかしこのように教育現場から日々上がる悲鳴は、今後も不適切発言のオンパレードを示唆していると言わざるをえない。

 

岩猿を得ない ⇒ 岩猿狙いの猟師が、仕留められず手ぶらで帰ること。猿は岩山に居るものだ、という例え。

セロトニン不足とストレス / 睡眠と日光浴を

 

 

 

「ひとつ聞いてもいいかな」

アンニュイな雰囲気漂わせ、右目にしなだれかかる前髪を掻き上げながらソファから立ち上がる蚊納(かな)。薄暗いリヴィングの窓際まで流れるように進み、ソッとカーテン越し、ビル群に目を落とす彼女。その蒼白い横顔に街の灯が反射して、その頬は深海の人魚さながら。

「何?」

そう呟いて、やっぱりオレはこの女が好きなんだなあと、自身の本音を感じ、少し戸惑った自分を愛おしく感じながら囁く金鳥(かなと)。

「ワタシの親友ね…ストレスで今かなり参ってて…。最近ドカ食いが止まらないんだって…。心配だわ…。最後に太るのが顔だって言うじゃない?。彼女、それが始まっちゃって……」

「ストレスの代償行為だね……。丈夫な胃をしてるんだろうけど、長引くと良くないね。生活習慣病になっちゃってるのかな。外あんまり出ないんじゃない?」

「うん。デスクワークでしょ。残業多いから帰りは深夜だし…」

「休みは寝てるのかな」

「そうみたい…。寝貯めしてるって…」

「うん。寝だめってね、ホントに有効なんだよ。一日徹夜したとするでしょ?。一週間は7だからね、一日6時間の睡眠を取ったことにしたければ、休みの日1日だけ12時間睡眠を取ればそうなるじゃない。睡眠は帳尻合わせが出来るんだよ。1週間おきに計算して分配すれば過労にならなくてすむんだ。つまり、精神的に追い込まれる可能性が低くなるってこと。だから彼女、正しいんじゃない?」

「ふ。流石はお医者様。…の卵…。でもね、私だってストレス溜まってるけどドカ食いしなくても大丈夫。どうしてかしら?」

「セロトニンが失われてないんじゃないかな」

「セロリとニンニクが失われてない?、何言ってるの金鳥(かねと)。私どっちも得意じゃないって知ってるはずよ。食べてなんかいない」

ふッ。聞き間違えてムキになって怒る顔も可愛い…。やっぱりオレはこの女に惚れてるんだな…、と自分の気持ちを改めて噛みしめる。

「セロトニンだ。脳内にあるセ・ロ・ト・ニ・ン。それが不足するとね、健康面に問題が出…

「私が聞き間違えたことがそんなに面白いッ?!。ニヤニヤしちゃって何様なのよッ!、不愉快だわ私帰るッ」

たった30分前まで彼女は隣に居た…。彼女は人間に追われて薄暗がりを横切る蚊のようにプゥ~ンと飛んでいってしまった。つまりオレの腕をすり抜けて行ってしまったんだ……。

 

アレ?、………オレ、大して彼女のこと好きじゃないかも

 

 

◆写真タイトル / 彼女の分まで食べてしまえ!