銭湯モードをとれ!

Title シンバルにテクニックはいらないってか!

 

 

全国規模で姿を消した銭湯や商店街。東京でさえ例年ひとつ又ひとつと消えてゆくのがコンニチタダイマ。上京したフレッシュマン達が目の前に佇む銭湯に驚嘆の声を上げる。

「本物だ!。映画のセットじゃない!。有り得ない !!」

彼らは、入浴してはみたいものの裸を他人に見せる勇気がないと口走り、振り返りながらその場から去った。

巨大本社CANONの並びに大型スーパーのオリンピックがある。私もよく利用する。夕刻の惣菜コーナーに、いかにも新入社員であることが明白な男子2人、初々しいスーツ姿で片方が手にしたシャケの塩焼きをもう片方も覗き込みホレボレとしている。

「こんなものが食えるんだ、これから毎日…」「料理しなくてもな」

見たこともないスーパー、そしてお惣菜。それらとの遭遇だけでも上京した甲斐があったということなのかもしれない。

カルチャーショック。それを考えれば小中学校の修学旅行、地元に現役機能中の銭湯や商店街が皆無な地域は、ソレを有する大都市圏に旅行先変更しても良いのかもしれない。

京都が一番人気のようだが、何せ世界の京都、文化財は何一つなくならない。つまり修学旅行時でなければ間に合わないというわけではない。だが、銭湯や商店街には時間がない。間に合うか間に合わないかだ。級友達との銭湯入浴体験。一生の想い出になるかもしれない。当然貸し切り、何か所にも分けての分散入浴となるだろうが、少子化だから何とかなるかも。全国津々浦々からの来場が毎年恒例となれば、銭湯も営業の維持が可能となる。クジラ漁同様、日本古来の文化であり云々…なのであるからにして。

なぁぁぁんて不可能なる幻想に浸りながら現実に戻る。楽しい旅行気分はやっぱり観光地。だって修学なんて名ばかりだモーン!。