元旦先送りアプリ、コンタンが製造中止に / SMSで広がる不安の声

Title : コンタン

 

 

現在、落胆市場サイトで大人気商品『元旦先送りアプリ / コンタン』がユーザーの恐れていた通り大晦日午後9時に完全完売となってしまった。

何らかの事情で元旦を迎えたくない人必須アイテムだったコンタンだが、更に衝撃的事実が元旦未明、メーカーの腰タンタンから発表されSMSを中心に列島全体がボディーブローに包まれている。

「コンタンを使用することで元旦を先送り、年が明けない幻想を相手に抱かせる魔法で支払い請求期限を延期出来たり、今年などは年号改元により平成生まれが新しい時代人ではなくなってしまうことを嫌った人々も加わって加熱気味の売上高。それは嬉しい事なんですが、アプリ製造工場の人手不足がアダとなり今後ユーザーの皆様にコンタンをお届けすることが困難になってしまいました」

なるほど、人手不足は深刻だ。更に詳しく伺ってみた。

「数年前より深刻な人手不足に陥ってはいましたが、シバの女王が産んだ子犬に豆を与えたところ大変気に入って豆しか食べなくなりました。そこで私達は子犬の名前を豆シバとしたのですが、犬の種類はパグ。パグなのに豆シバはおかしいだろうと抗議のメールがホームページに殺到、試しに抗議した人達に求人募集をかけてみたら、ほぼ8割の人が工場勤務を承諾、それで何とかコンニチまで乗り切ってこれたんですが…」

その人たちが皆辞めたと言う事か。

「ええ。改名した豆パグのホンコン風邪が従業員に感染し、総崩れ。全員が辞表を提出しました」

さきほど工場を覗いたら、まだ機械は可動してましたが?。

「あれは豆パグが1匹で何とかアプリを製造しようと頑張っているんです。無理な話なんですが、私達も直接本人には言いにくくて…」

 

余談になるが、私は社に戻る前に直接豆パグに製造は1匹では無理だと告げた。激怒した豆パグに左足首を噛まれたことが原因で、翌朝私の左足フクラハギが吊り、軽い肉離れ、今年も厳しい幸先となったことを明記しておきたい。

親と子の関係 / 思いやりとやさしさの違い / コロナ禍で読む記事〈1〉

 

 

 

子供に聞く。昨日は何があったのか。今日何があったのか。

子供は答える。

嬉しいことだったら饒舌に。

イヤな事だったらボソボソと。

或いは何もなかったと隠してしまう。

そんな反応は大人も同じ。子供と大して変わらない。

子供は小さくても大きな大人と同じ、だって子供は人間だから。

心を持っているから。

大きな大人も子供と同じ。だって人間だから。心を持っているから。

子供みたいにビエビエ泣いたりしないけど、悲しさ半減なんてあり得ない。心があるから。経験で抑えるスベを覚えただけ。ただそれだけ。

 

心を鍛えて泣かないスベを覚えるのは大人の常識。あっちこっちで泣かれたら周囲の人が困ってしまう。

だからといって泣き方を忘れていいってもんでもないでしょうに。

独り隠れてアナタがオイオイ泣くとしたら、誰かに話を聞いて欲しいとしたら、一体何を聞いて欲しい?。

コトの起こり、顛末(てんまつ)、色々あるけど、一番ホントに望むのは、とどのつまりは、あやして欲しい。

アナタをあやすのではなく、アナタの心をあやして欲しい。

何故って自分じゃアヤセナイから。お手上げだから。

どうにもこうにもガマンならなくてヤケクソだから、落ち込んでるから。

気力ないから。

 

 

子供の話を聞いてあげる。子供みたいに無力状態になった大人の話を聞いてあげる。それは世間のあちこちで行われている年中行事。24時間フルタイム。

聞いてあげる。

を、本当に、聞くだけに留めていたら最悪。

嫌いな曲を聞く、のと大好きな曲を聴く、のとでは根本的に違うでしょう?。

ただ聞いてあげるだけでいい。それで相手の気持ちも軽くなる。

よく聞く話。だけど半分ホントで半分嘘。

気持ちが軽くなったのは、黙って話を聞いてくれた人に、優しさを感じたから。それが嬉しかったから。

気持ちがすこし、ア・ヤ・サ・レ・タ。から。

 

残りの半分も、ア・ヤ・サ・レ・タ、にしてあげてよチョイトお兄さん、お姉さん。

どんなふうに悲しかった?。

どんなふうに悔しかった?。

ハラワタ煮えくり返ったって、どのくらいの怒りだった?。

過去にそれぐらいの怒りを感じた事はあった?。

今どうしたい?。

飲みたいの?。4日前にもそうした?。

それで気持ちは晴れた?。

眠れれば忘れられる?。

夢は見たい?、見たくない?……。

 

これがカウンセリングというもの。セラピーという方法。

だけどアナタはカウンセラーじゃない。

職業ではない。プロでもない。ノウハウもない。専門知識もない。

それは相手も知っている。

ただの親だと分かってる。

 

子供が今、どう在りたいと思っているのか。心がどう在りたいと思っているのかが一番大事。

寂しいから一緒にいて欲しい、そうしたら心が段々落ち着いて来る。

落ち着いた心で在りたい。

一緒に暴れて欲しい、ムシャクシャするから全てを破壊したい、ブチ壊したい、そうすればスカッとする。

自滅して立ち直れない心で在りたい。

色々な在り方願望がある。

 

問題は手に負えるか負えないか、ではない。

子供の話を聞く事。

決して諭さない(さとさない)で、ただひたすら気持ちを聞き続けること。尋ね続けること。

子供本人にさえ分からない今の気持ち、その気分、それをとことん尋ね続けること。

問題を解決しようだなんて無理、無理、無理。

解決したとしても、どうやってソレが解決したのか、子供には分からない。

 

親が何とかしてくれた。でお終い。

 

うわべだけの問題解決。それは親子の絆とは無関係。

そのアフェアーで絆が深まることもなければ弱まることもない。大人が侮蔑の解決法をとれば絆が断ち切られることはあるかもしれないけど。

 

心を尋ねる。

気持ちを尋ねる。

気分を尋ねる。

 

子供の今の気持ちを思い描く。

自分もその気持ちに近づきたいと願う。

寄り添いたいともがく。

その行為を、人々はオ・モ・イ・ヤ・ルと呼ぶ。

思いやられる喜び。

子供の泣きぬれた、大事にされたい心が顔を上げる時、決して口では言い表すことの出来ない、

絆。

 

その顔ダチがはっきり、見える。

 

 

 

 

◆写真タイトル / 何が見えてるの?

 

 

新築の落とし穴 / 3匹の子ブタ / みんなで独り立ち

Title : 一つのお皿の上

 

 

ある牧歌的な村に3匹の子ブタがさほど仲良くもなく、さりとて不仲というでもなく、ごく普通に暮らしていた。暮らしていたといっても3匹は母親に養われており、母親はそろそろ彼らに自活を促す頃合いだと考えていた。

ある日、母親のバビが3匹を集めて言うには、自分は隣村のイノシシと世界半周の豪華客船旅行に出かけるので、その間にお前達はそれぞれの家を各々1匹だけの力で建てるように、と。

何故なら、私は異国のどこかで素敵な殿方と恋にでも落ちたなら、もう二度とこの地へ帰ってこないやも知れぬからだ、と。

見送る、と至極当然に申し出る息子達を強く制し、バビはお供となるイノシシを迎えに隣村へと出かけていった。残された兄弟らは、しばし焼きそばを漠然と食べていたが、やがて各々立ち上がり互いのプランを語り合うこともなく母親の家を後にした。

 

長男のブはワラを集め、それで家を作り始めた。ワラを選んだ理由は担いでも全く労がなく、村の畑と自宅敷地を何度でもたやすく往来できると考えたからだ。

彼はコーラをチビチビやりながら、けだるそうにワラを木の枝で組んだ骨子に立てかけてゆく。一寸の隙間なくワラで骨子を囲い込んでゆくことに想像以上の時間を要したことは、ブの持つコーラが完全に気抜けてしまったことで証明出来る。

彼は全ての作業を終え、多大な労力の見返りとして見事に完成した自身の新居にしばし酔いしれていたが、あることに気づいた時、全身に冷水を浴びせかけられたような衝撃を覚えた。

この家には窓もドアもない。つまり家から外に出られない。ブは内側からワラを考えも無しに並べ立て、ご苦労なことに自分で自分を幽閉してしまったのだ。

ブは座り込んだまま漠然と数時間をワラ牢で過ごした。時折、ワラを渡るそよ風の音が、資材を運んでいるベの途切れ声を極く傍まで運んできたりもしたが、ブは助けを求めようとはしなかった。

長男であるブは母親の意図を薄々見抜いていた。母は自分達がたった1人で生き抜いていけるように家の建造を命じたのだと。

ブは甘いだけのコーラを舐めながらワラを片手で激しくかきむしり、とうとう壁に大きな亀裂を。ふらふらながらも楽々と外に出た。大層ブザマな話ではあるが収獲もあった。ワラの家は造るに易く壊すに易い、という事実だった。

 

次男のベは、ブ宅から東へ約1キロほど離れた森の入口脇に木で出来た家を作り始めた。カナヅチ、ノコギリ、釘も使わず、ただ広い集めた木の枝を紐で縛って家を作る。建てるのではなく木の箱を大地に被せるだけといういい加減さ。

コロッケを口にくわえながら作業を進め、徐々にソレを食べ進む、というベの考えは実に効率の良いものではあったが、窓もドアもない家を完成させてしまい、自分は自分を幽閉してしまったと気づいた時、ベはショックのあまりに半分残っていたコロッケを丸ごと飲み込んでしまう。七転八倒の末、何とか回復。

ベは木の枝と枝にかけられた堅結び紐を必死の形相で食いちぎり、アゴが外れそうな激痛を覚えながらも、やっとの思いで脱出に成功した。決死のカミキリムシ途中、ブの鼻歌を間近に聞いたが、ベは助けを求めようとはしなかった。やはり次男もバカではない。ブ同様、母親の腹積もりをちゃんと理解出来ていた。

 

末っ子のボは、ゴロゴロ石が転がった森裏の野原に石を積み上げ、マイホームを作り始めた。石は途方もなく重い。しかしながら、これでなければ堅牢な家は造れない。

ボは自分が3匹並べるだけの小さな住居にすることで、労力を極力かけないつもりだった。早朝仕事にかかり家は翌朝なんとか完成した。耐えがたき疲労からくる睡魔を吹き飛ばしたのは恐ろしい事実に気づいたため。

この家には窓もドアもない。つまりボは自分で自分を自宅牢に幽閉してしまったのだ。

 

静かな牧歌的な村にそよ風が吹き込み、そのメロディのハザマに兄は弟の呼び声を聞いた気がして、皿の半熟目玉焼き6個に突っ込んでいた鼻頭を即座に上げた。

気のせいではない。

脱兎のごとく実家を飛び出すブ。走り始めるとすぐにベが追いついてきた。べは兄の鼻が真っ黄色であることに驚くが、今はそれを尋ねる暇(いとま)もなかった。

2匹が駆けつけると案の定、ボも幽閉の1匹芝居に興じている状態。すなわち助けを求める泣き声は窓もドアもない石の家内側から聞こえてくる。

2匹がかりで体当たりを数度試みてもビクともしない壁。ボがこれを1匹で積み上げたことが信じられない。

兄達は小石壁際、下の土を4本の前足で狂ったように掘り始めた。土は固いが湿り気を帯びており、ヒズメが割れることさえ覚悟すれば何とか掘り返せる手応えがあった。

ようやくボの泣き顔が土穴から覗く。兄達は泥だらけの4本の腕で弟を引きずり出す。

何で助けなど呼んだのか。お前は母さんの本心に気が付かなかったか。1匹立ちは無理なのか。

また会えてうれしい。お兄ちゃんッ!。

 

 

 

測定値の時代 / 糖度計 / ウソ発見器 / 心の測定値

Title : 計り合いたい二人

 

 

「測定値の時代なんだねオジイちゃん!。何でもかんでも数字で価値が分かる時代に生きてるんだネ、ボクら」とツブラな瞳を輝かせながらポケット糖度計をしげしげと眺める株重(かぶしげ。小4)。両手はミカンの絞り汁でベタベタ。

「そうだなハ~。オジイちゃんも、まさかここまで文明が進歩するなんてカブシゲの年頃は想像もつかなかったよホ。皆スポーツが大好きだったんだよなハ~」

と、目の中に入れたら激痛なので実際はしたことがないものの、入れたいぐらいに可愛がっている孫の手の果汁をタオルで拭き取りながら重㈱。(しげかぶ)

「エッ。今でもみんなスポーツ大好きだよ。ボクがサッカーでJリーグに行きたいって、知ってるでしょオジイちゃん!」

「ウムウム知ってるよホ(笑)。スポーツの勝敗はみんな得点で決まるだろホ?。観ていて分かり易いんだよ勝ちそうだ負けそうだが。…そんでもって得点が追いつかれそうになったり逆転したりすると興奮して大騒ぎになるからねヘ~(笑)」

「そーだね!。学校のテストも得点ついてくるけど勝ち組と負け組で泣き笑いだもんね~。世の中、全部の物の価値が数字で決まっちゃうんでしょッ?。お金で世界が動いてるんだから。お金も得点と同んなじでしょ?。泣き笑いだから」

「でもなハ、数値で測定出来ないのは人の心だなハ~。これだけは無理だハ」

「でも体温計とか体重計とかあるよ。脳波も測定出来るし嘘発見器もあるから、そのうち心を計れる測定器も出てくるよ絶対!。今のテクノロジーって全然凄いもんねッ!」

「そうだなハ~。そんな時代が来てもおかしくはないなハ~(笑)。カブシゲは好きな女の子が自分の事どれくらい好きか知りたいんだろホ~?。100点満点で相手の子がカブシゲを何点くらい好きだったら結婚すると思うかハ~い?」

「100点満点に決まってるよオジイちゃん!。ただ付き合うだけなら100点じゃなくてもいいけど、結婚となるとヤッパり満点じゃないと後々モメる原因になるよ!。そうでしょ?!」

「そうだなハハハ……。それじゃカブシゲも相手の子から心を測定された場合は100点なんだねヘ~。満点カップルってことだハ~、相思相愛だねヘ~(笑)」

「うん、その通りだよオジイちゃん!。オジイちゃんはオバアちゃんのことを100点好き度数だったから結婚したのッ?。ポケット測定器あったら計ってたでしょ?、マジで!。実際のところは何点くらいだったの?」

「そホだなハ~。結婚したての頃は50点くらいだったんじゃないかなハハ…」

「エエーッ!!、そんなの絶対あり得ないよォーッ!!。50点くらい好きな人なら世の中にゴロゴロいると思うよーッ!。それくらいなら結婚しないで友達でいいんじゃないのォーッ!!。ボクそんなの絶対(結婚)しない!。あり得ないーッ!」

「ホホホホ(笑)、そ~かそ~か。じゃあカブシゲは100点満点同士で結婚した後にだねへ、も1回お互いに好き度数を測定して、どっちかが50点くらいになってたらどホするのかなハ~?」

「エーッ!、そんなの見えてる、離婚でしょ!それしかあり得ないでしょー!。あ?。オジイちゃん最初から50点なのに、どうして離婚しなかったのサ?!」

「オバアちゃんがオジイちゃんの好きをなハ、100点にしてくれたからだよホ」

「エ!。いつくらいの時?!」

「昨日…」

「エ。だって、昨日…オバアちゃんのお葬式だったんだよ」

 

◆写真タイトル / ふたつ

 

★当ブログのエッセイ文、写真、イラストの無断掲載、転用を固く禁じます。

親子問答 / ナイーブな子供をどう扱えばよいのか / 何でも悟クン

Title : 駄菓子屋の親子酢ダコ

 

 

二月雪の昼、今春小2の悟は父親浩二に連れられ洋食屋に入店。

 

「パパはカツカレーにする。お前は何にする。もう決めた?。オムライスか」

「ボク、まだ味覚がないから、ビーフストロガノフっていうのにする」

「味覚がない?。どういうことだ、一体どうした、舌がシビレてるのか!」

 

「違うよ、“ 味を覚える ” のが味覚なんでしょ?。まだ食べたことないもん。

パパはカツカレーの味を覚えてるから、確信をもってカツカレーに味覚があるって言えるんだよね…。

いいなァパパ……ボクなんてストロガノフの味覚も未だにないんだもんなあ…」

 

半ベソかく息子に多少驚きを覚えながらも、やさしく語りかける父。

 

「子供が食べるにはちょっと贅沢な料理だなあ。ママが知ったらパパ怒られちゃうよ。そんな覚悟出来てないなあ。エビフライとかじゃダメ?」

 

 

「パパはママがどんな時に怒るのか “ 覚えて悟った ” んだね、覚悟だなんてサ。悟るほどのことでもないような気がしちゃうのは、ボクが小学校低学年で甘いからなの?、パパ。

でもねえ…。お子様であるだけに、ボクはこれから色んな経験をしてかなくちゃならないんだ。だって友達は知ってるのにボクだけ知らない、なんてことになったら笑われちゃうよ。

“ 視覚的 ” って見て覚えること、覚えたことでしょ。ストロガノフはボク、視覚的にオッケー。今、メニュー写真見て、懸命に細部に至るまで覚えようとしてるから」

 

「パパはお前の言ってることが、あまり良く分からない。クリームコロッケはどうだ?。食べた事あるから味覚あるんだろ」

「うん、何回も食べたから味覚は知ってる。おや?、これおかしいよパパ!」

「何が」「だって知って覚えると書いて “ 知覚 ” なんでしょ?。英単語なかなか暗記出来ないボクって、知覚が弱いってことなの?!、ひどいよパパ!」

「涙を拭け、ホラ、このナプキンで早く。…いいか。知覚と暗記は別物なんだ」

 

「同じだよ、全く同じなんだよパパ、ボクにとってはね。だってサ、

暗記って暗く記すって意味でしょ?。何回も同じ英単語をノートに記してゆく時、ボクすごく暗い気持ちだよ確かに。あんまり覚えられないし…。知って覚えないボクは知覚が弱いってことなんでしょ。ひどいよパパ…(涙目)」

 

「知らなかった。お前がそんなに、このことでナーバスになっていたなんてな」

「ボク、知覚過敏なんだって。ママに言われた。そういうことに敏感すぎるって言われた。気の持ちようだから、英単語は暗記じゃなくって明記しなさいって。明るくほがらかにノートに記せば気分も晴れやかでスラスラ覚えられるって」

「そうか…やはりな…。お前はママ似なんだ」

「うん。それは自覚してる」

 

都知事選の行方 / 迷子の行方 / アメリカ大統領選の行方

Title : 「ここは?」

 

 

スマホに入れて用いる迷子追跡アプリ「ここは?」が一連の不具合騒動を乗り越え待ち望むPTA達のもとへ帰って来た。それは昨日。遅い夕立の後。

本日は都知事選。押し寄せる投票者の多くは子連れ。投票所待合室前で感染防止策として投票する親から一時引き離された児童らが本日の強風にあおられて投票所廊下を追い風失踪。その時速は最高時で17km。

迷子になった子らは早速手持ちスマホのアプリを起動。

「ここは?」

の問いかけにキッパリとアメリカ人達は日本人に向かってこう言い放った。

「あんたら日本人は、気軽に他人にお声がけをして即刻仲良しになる、友だちになる、異性と出逢う、をしないだろうが。

しないんならマスクで顔隠してても支障ないからいいじゃんけ。そんなの生きてるハリがないと考えるオレっちらはマスクNOなんよ。顔を相手に魅せずしてスマイル魅せずして何を見せるっちゅーわけよ」

つまり、と児童らは結論をアプリに求める。結局ボクちんが今いる

「ここは?」

日本だっつーの。

コロナ渦の中、香港が香港でなくなる。それを見ていた自民党は一層、憲法改正の国民投票を急ごうとする。平和憲法の名を返上する結果にでもなれば、今住む私達の、

「ここは?」

日本で亡くなるっつーの。

え?、マジ?。ホントにそーかなー。

 

自衛隊員の不足は深刻。人手不足は営利団体だけではなかったのネ。考えてもみんかった。ミンミンゼミはまだ見んかった。

政府が即刻給付金を国民のもとへ!と叫んでも給付する現場が大混乱。アベノマスクも持続化給付金も、医療用必需品何もかも届かない届かない。

デジタル社会を叫んでも現場はアナログ意識の巣窟。だからこそ

「ここは?」

日本だってば。奇跡のニッポンマツなんだってば。

ア、そう。だったら拡大自衛権、防衛権は人手に頼らず武器購入、武器製造に特化しちゃうわけなのね。新しき産業、働き口拡大、そりゃいいや。極秘新型兵器をよその国の安価労働力に委ねたりはしませんでしょ?。SNS拡散あるから何処の国で作っても同じ?。

トランプ大統領危うし、ばっか報道して河井夫妻の選挙カネばらまき事件を薄める作戦はいつものことかい。そんなことする国、

「ここは?」

 

五輪を縮小して開催するんだって。確かに、アフリカ大陸、アメリカ大陸、南アメリカ大陸、感染爆発で参加できない選手続出だから何も日本がワザワザ縮小開催決議案採択せんでも縮小なんて決まってるでしょうが。パンデミックのさ中、好き好んで世界中から人を集めようとする向こう見ずな人々が暮らす

「ここは?」

 

人の言葉を鵜呑みにすれば / 鵜はサギに変わるでしょう / 迂回戦術大流行り

Title : 魔が差すマサシ

 

 

「人の言葉を鵜呑み(うのみ)にするな」

確かに鳥の鵜(う)は魚を丸呑みにする。でも鵜飼は呑み込んだ魚を全部吐かされてしまうのだから、それを言うなら、例えとしては、

「人の言葉を蛇呑み(じゃのみ)にするな」

があるシックリくるのではなかろーか、中廊下のある家に住みたいと思ったことがあったナ。サンタナ。

蛇が呑んだ物を、蛇の首を紐で締め上げ吐き出させよーとする者などオランウゥタァ~ン。凄くコワイし。

しかし、鵜という漢字もひどく妙だ。弟の鳥とは…。兄、姉、妹らに思いをはせずにはおれないわけだが、それらは決して鵜とはみなされないのだろうね、ウスウス感じるネ。

「人の言葉を湯飲みにつぐな」

と言われてしまうと、おそらく大半の人が「えっ?」と口走る事だろう。なぜなら、人の言葉は液体ではないので、つげない。多分。

などとバカバカしくも道理を用いて、人の言葉は液体ではない!などとメクジラ立てるのは大人気ない。ならば、これはどうだ。

メクジラとは何だろう。目に入れても痛くない孫、という言葉に習い、目に入れても痛くないクジラ。いいや、それは違う、そんなことはない。目にクジラを入れたら激痛だろう。というより、大き過ぎて目に入らない。

目がクジラになる。そういう例えか。それなら謎は解けたと言って良い。

クジラは潮を吹く。人の目は塩辛い涙を流すのだから。だとしても、クジラを立てるというのは説明出来はしない。

つまり、涙が潮吹きに当たるのでは?、と確信にまで迫っても、結局はケムに撒かれて終わってしまう。

 

 

最後にこう付け加えたい。私は夕飯にシラスご飯を頂いたが、私は小魚の群れを丸呑みしたと言って良いのだろうか。

何故こんな話をするのかというと、コロナ渦、奇妙キテレツで謎が解けない事ばかり。くれぐれも鵜呑みにするのは辞めようと言いたかったのだ。つまり、

卯呑み、ウサギを呑むのは蛇。双方とも干支に入るケモノ。しかも鵜も酉として仲間入りしているのだ。

アレ?。もしかして干支のケモノは全て食べ物を丸呑みにしているのではないか?。いや、ネズミは違うか。アレは細かく噛み砕いて食べているからネ。ていうか、猿も噛んでいるから違うな。

ま、とにかく、そういうことだろうとは思う。

無観客試合の別呼称決定 / 消えたスポンサーの正体とは

Title : 虎が来る

 

 

「それでは心労の方。…アナタはこちらの針布の前で一生かけて変容しないと誓いますか」

「誓いません。てか、かなり近いっちゃぁ近いけど。つぅか、変容でなくて変身じゃね?。アフターコロナで以前には戻れないしオレ。芸人辞めて何か他のバイト探すわけだから。変身すっけど変容はしないっしょ」

「♪ 山口さんちのツトム君、このごろ少し変容……とはいかないのですね?…。では針布にも伺います。アナタはこちらの蜃気楼、いや、心労を一升飲んでから…てん、いや、言い換えましょう…。一生かけて変容しないと地階でステイホー……、いや、誓いますか」

「誓います。女は妊娠すれば見た目かなり変容するのは当たり前の話ですし。私、子供欲しいですから」

二人は指輪を互いに投げ合い、指にはめるセレモニーに入ったが、周囲の心配通り針布は指輪を取り損ね、それは足元で空しい音を響かせた。

針布はウェディングベール型のフェイスシールドを持ち上げ言った。

「だからプロ野球の無観客試合の様子って社会人野球の試合と勘違いしやすいって私、さっき言いましたよね?。したらば無観客試合は観客は無冠、って呼ぶのがフツーだろ、そんなん」

それを聞きムッとした心労、「てか、秋口前にサーファーは既に第100何波くらい乗ってんじゃネ?。したら、プロ野球の選手が波に乗って調子掴めずシーズン終わっても沈黙の観客は居ねーんだし、良くね?」

「違ぇーよブァァ~カ。全力投球で違ぇよ、ブァァァァ~カ。東京五輪が規模縮小って開催形式変容だってネ。無観客競技、無スポンサーだかんネ、ウチラの欠婚式と同じジャケ。オンラインで招待客って知らせた知り合い、オンラインをライン川下りって勘違いして皆ドイツに行ってしもうたけんネ」

「どうやって行けた」

「細けぇんだよオメエはよぅ~。それよっか、

私達はパラ応援してます

って、すぐ逃げる応援だったってか」

「だべ。食らいついたら絶対離れないのがスッポンサーでねーか。したら、スポンサーってただの亀のこと?。てか、カメだろ、そんなの」

 

二人は話すうちに次第に接近してゆき、ついには社会的距離を逸脱し、指輪を拾うのも忘れ仲良く腕組みしたまま夜の街へ消えて行った。

チィーちゃんと子犬 / 子供なんて泣くだけ

 

 

 

5歳のチィーは、小さすぎて、男の子なのに女の子のようにみえます。

パパもママも、そんなことには無頓着。

チィーはまだ人間の形が出来たばかり。人間のいろはを始めたばかり。

チィーは泣き虫。ほんとに頼りにならない子。

パパもママも、そんなこと、当たり前だとニコニコ余裕。

 

うちの目と鼻の先、チィーは子犬を見た。

門のすぐ先、犬小屋につながれてた。

犬小屋の前で突っ伏していた。

暑くて死にそうな、真夏のカンカン照り。

近寄るチィー。動かない子犬。チィーにも気づかない。

チィーは硬くなったゴハン粒が 一個だけついたエサ入れを持ち上げた。

熱いッ!

カランカランカラン!

落ちた金物皿が、大きな音を立ててシンバル。

子犬が、わずかに動いた。

水がない。食べ物もない。

「おうちに入りなよ。ここ熱いからね。ね?」

チィーは歩み出て、犬小屋の中の床をポンポンと叩いた。

熱いッ!

お外以上に熱かった。

 

チィーは子犬の首輪のクサリを外し始めた。

「今はずしてあげるからね」

硬い留め金。

開かない。開かない。開かない。

だめだ、どして開かないの。

子犬はぐったり

クサリの熱で、チィーの指先もヤケドしそう

開かない開かない開かないよ

 

カチャッ

 

開いた!

「好きなとこ行って。ほら」

グッタリ動かない子犬。

さすってあげても、撫でてあげても

悲しそうな眼をした子犬

動かないの?

どうしたの?

苦しいの?

 

 

チィーはポロポロポロ涙をこぼしながら、子犬を抱き上げようとした。

力のなさで、子犬がズリ落ちそうになる。

何度も何度も繰り返す

「待ってね、今連れてってあげ…

「何やってんだ人の家でッ!!」

 

 

玄関先で母親が怒鳴りつけられている。母親はあやまり続けた。

 

やがて部屋で蒼ざめているチィーのところにママが来た。

 

「チィーちゃん。よそんちの子犬をどうして盗もうとしたの?」

チィーはママの声で、自分がいけないことをしてしまった、

大変なことをしてしまったと気づき、泣き始めた。

「泣いてちゃママ分かんないでしょう」

 

 

夜。チィーの寝顔を見下ろし、パパはママの待つリビングへ。

「今度オレが教えるよ、やっちゃいけないことを。キチンと」

 

 

◆写真タイトル / 摘まれぬ花

 

 

 

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時代の変選 / ジェネレーション・ギャップを埋めろ!

Title : クレーム専用ボット

 

 

「ええか里美、ネコに小判、ちゅうコトワザの意味はなァ~、その人には無用の物を上げても仕方がない、ちゅう意味なんやでぇ~」

7歳の孫に、TV番組中に出たコトワザの意味を教えている億蔵に向かって横やり入れる孫の万男(まんた、13歳)、

「違うよジーチャン!。今は飼い猫にも小さな判子を作って大金にもの言わせて銀行口座を開かせてるんだよ!。ネコに子判は必要なものなんだよ!」

「ええッ?。そりゃ本当か!。…じゃぁ…里美、無用の物ちゅう意味のコトワザじゃとな…ウウウム……馬の耳に念仏…これじゃな。似た意味を持つものは…」

「違うよジーチャン!、それ間違ってるよ!。殺処分目前のダービー馬が切羽詰まってレース前日にイヤホンつけて念仏聞かされるんだよジョッキーにサ!。それで馬は生きたいがために底力が出せるんじゃないか!。知らないのッ?! 」

「ええええッ!。まんた、お前はジーチャンを陥れようとしとるんじゃあるまいな?。……馬耳東風。これなら問題なく、無用な者に無用な…「違うよ!ジーチ

ャン!。馬の馬糞は東から吹く風に乗って運ばれて来るから、競馬場に入る人は風上から入場できる第二入場口へお回りくださいって言う意味だよ!、ホントに知らないの?、ボクをからかってるの!」

「いや……まさかそんなことになっとる…とは…。時の流れは恐ろしいのう…」

「じゃあボクが教えてあげるね。仏作って魂入れず。このコトワザの意味は?」

「肝心要(かなめ)のものが入っていなければ最悪ちゅう意味じゃろ~」

「ところが違うんだよ今は!。仏のフィギュアを買うでしょ!、中に内蔵する魂キットは買った人が色々なアプリを入れたいから、仏には最初からワザと魂入れないで販売してるんだよ!。魂だけは他のメーカーのを使いたいとかコダワリあるし、あと仏との互換性の問題もあるしサ!」

「………」

「釈迦に説法、もそうなんだよジーチャン!。昔と違って、今は簡単に日本語の説法をあらゆるインド語に翻訳するアプリがあるから問題なし!釈迦にも簡単っていう翻訳アプリのCM定番コピーなんだ!」

「……ノレンに腕押し……は、どう……」

「今はね、ノレンには触っちゃいけないんだよジーチャン!。細菌がついているか分かったもんじゃないんだから!。先生も言ってるよ、ノレンは押さないでくぐりましょうって!。細菌が落ちてくるかもしれないから、ただくぐるんじゃなくって防災頭巾を被りましょうって!」

「まんたは潔癖症か。嘘言っとるじゃろ。…………里美…。お兄ちゃんの言った事、信じられるか?、うん?」

「さんにん寄ればもんじゅの知恵」

「うん?、何といった里美!。三人分のマンジュウがチェアに?…どこの椅子じゃ!台所かッ!」