ブログ掲示板

 

 

ここ1週間、悪質インフルエンザにかかってしまいました。

肺炎併発により、今日よりさらに1週間入院が必要です。

ご迷惑をおかけします。

集中治療室は、PC、スマホ、ケータイ等の持ち込みは不可です。

仮想通貨はなぜ生まれたのか / 日本通貨の危機 / マネー戦争の行方

Title : 頭痛に脳金

 

 

お金持ちなら大枚(紙幣の枚数が多い)はたいて月旅行にも行ける時代。それほど時代は、人間は、飛躍的な進歩を遂げた、と人々は高らかに笑う。

何にも全くサッパリと進歩しない人の特徴は考えなしに全てを受け入れる、というもの。大なり小なり、私達はこの愚行から逃げ出せないまま日々を過ごして平気顔だ。

例えば、

何かを買って支払い。お釣りをもらう。

釣り と 支払いの釣り

どうして同じ言葉になってしまうのか。どういう概念、イメージで同語使用にしたのであろう?。

?。ホワイ。何ゆえ?。説明も出来ずに何気に使って平気顔。

 

釣り銭って、定価に対する支払いの余り残金

だったら、魚余り、魚残金に行くわけ?。

釣りと支払い釣りには何の共通点も見出せない。それなのに私達は何の疑問も覚えない。そんなことどうだっていいじゃないか、というスタンス。

 

紙幣(通貨)のことをお札(おさつ)という。紙のことが何故、(ふだ)になってしまうのか。名札(なふだ)はお金にはなり得ないし、神社でもらうオフダもまたしかり。

悪名高いレッテルを貼られた人間を札付き(ふだつき。悪人ですという名札付き、の意味)と呼ぶ。

紙幣(ふだ)なら、札付きのワルは、お金付きのワルということになってしまうではないか。日本語学習している外国の方々に、我々日本人はどう申し開き出来るというのであろうか。

札束(さつたば)と言えばお金をさす言葉。札付きがワルだというならば、それが束になっているのは極悪集団という意味になってしまうのだが、果たしてその解釈で良いのだろうか。国語学者の意見が今ほど求められることもないであろうに。

札束極悪集団 というのであれば、サツタバは反社会的勢力という位置づけになってしまう。であるならば銀行は反社会的勢力というレッテルを貼られてしまうことになるではないか。

大枚はたく。と言うのは紙幣が一枚二枚と数えるから。であるならば、大枚の紙幣はとも言えるわけだが、紙幣は一札(いっさつ)二札とは数えない。

このようにオカネにまつわる言い回しの矛盾さ、いい加減さに怒り心頭に達した人々が、もっと分かり易い言葉をと考案したのが

ビットコインのような仮想通貨である。これなら分かりにくく世間を混乱に叩き込むようないい加減な言い回しは一切なく、ただヒトコト、

仮想通貨と言えば済むからである。

ビットコインや模索中のリブラ、これらの発想は、日本語を学ぶ外国人の苦労を見かねた外国人達が苦肉の策で考え出したもので、従来からの言い回しに固執する日本人と対立が近年激化、いわゆる

マネー戦争と呼ばれるものに発展したのである。

自分自身を助ける方法 / 心に発言の場を / 発散する毒素

Title : オマエをダメにするのは オマエとういうオレ

 

 

人間が汗をかくのは、体内の熱を体外に放出するため。

人間が激怒した時、大声になってしまうのは、周囲の人間に自分が怒っていることを伝えるため。

人間があまりに可笑しかった時、笑い声が大きくなるのは、周囲の人間に自分が喜んでいることを伝えるため。

 

人間が落ち込んだ時、ほとんど声を発しなくなるのは、周囲の人間に自分が非力な状態にあることを悟られたくないため。

 

人間は自分の存在を周囲の人間にアピールしたい時、自分の存在を大きく見せたい時、大声を挙げる。

大喜びの声、激怒の罵声、恐怖の叫び。

自分の喜びを周囲の人間に伝え、同調してもらおうとする。喜びの度合いが倍増するからだ。

自分の怒りを周囲の人間に伝え、同調してもらおうとする。理解して味方になってもらう事で、自分が怒りの感情に押しつぶされないように安全装置を起動したのだ。

自分の悲鳴を周囲の人間に伝え、助けを求めて人間を呼び寄せるための叫び。

 

 

人間が涙を流す時、それは周囲の人間に対して決定的な自己アピールとなる。即座に注目を集める。それほど、涙は救難信号の度合いが強い。

幼児は即座にこの事実を体験学習する。泣けばかまってもらえる。言う事を聞いてもらえる。と。未熟な成人女性もこれを使い続ける。

大人は涙を人前で見せまいとする。周囲の人間の助けを借りようとするアピールは、自分が未熟な証拠だと解釈されてしまう。それは恥だと考えるから。

何故、涙は流れるのか。流れてしまうのか。

 

 

悲しみを発散しないと心が死んでしまうからだ。

脳は就寝時に夢を視る。どんな人間も毎日視ている。夢を視ていないと言うが、それは単に覚えていないだけだ。そう証明されている。

脳は夢を視ずにはおれない。潜在的な願望や恐怖、それを夢の中で自己アピールする。そうすればバーチャルな世界で願いや恐れは現実的に実現し、心が僅かであっても解放されるからだ。

人間は皆、そうやって強烈なストレスを緩和している。人間の脳の重要な役割だ。

涙を流すのもそれと同じ。悲しい、苦しい、それらの毒素を涙という水で流そうとする。

恐怖のあまり涙が流れる。恐ろしさという名の苦しみを緩和しようとするからだ。

嬉し涙。積年の苦しみ、それに耐えたことを、その苦しみの日々を思い出すからだ。喜んだから泣くのでは決してない。

 

 

自分の存在を、自分の心の劇的変化を、周囲の人間に決して悟られまいとするカタクナな行為は身を亡ぼす。

私生活で、自分をさらけ出す相手が幼児のみな人間は、無意識に虐待を始める。幼児と同じ精神レベルにスイッチング出来る、幼稚で未熟な人間だからだ。

ツンデレは良い。大人カップルの赤ちゃん言葉ごっこも良い。夫婦げんかも良い。

人間は感情的な動物である。とよく言われる。

正確には、感情を発散させて自分を保つことが出来る動物である。というべきだろう。

そのシステムを封印してしまえば、日々直面する様々な感情は自分の中で逆流し、外へ出られず、自分内部の各パーツを侵食し始める。

自己崩壊が始まる。

 

 

にもかかわらず、いまだ自分自身が自分自身を放置し続けている。生存の危機を訴えるため、自分自身が自分自身に気づかせようと様々な信号を送る。

不眠症、拒食症、依存症、皮膚異常、生理不順や深刻な便秘。

 

医学的な対処が行われる。当然だ。

だがしかし、ここで絶対にないがしろにされるべきでない事柄は、

自分の心には、常に発言の場を与える環境を、用意しなければならない、という事実だ。

自分自身に対してのみ、あるいは第三者も含めて、どちらでも構わない。

発言の場。それは事実として残る、証拠が必要になる。

日記という形で心にトコトン発言させる。紙だろうが電子画面だろうが構わない。現実的に証拠としての形を残す。時々、バーッと全ページ流し見する。その数秒間、心がこれまで発言してきたのだという事実確認を行う。心は満足する。

書かずに独り言を録音する、でも構わない。

これらの行為を子供騙しだと思う人は、物事のウワベな道理は知っていても、精神世界システムを知らない人だ。

 

これらの行為を私に勧められ、数年後、自分をコントロール出来るようになった人は二桁を超える。

 

 

 

 

何故日本人はラグビーに熱狂したのか / ラグビー人気の背景を読む

Title : 「飼い犬に手を噛まれるよりツライことは、潮干狩りでハマグリに噛まれる事なんじゃないかなヤッパリ。さっきまであんなに楽しかったのに突然、潮被害ッ」

 

 

もし、アナタが外国人で日本人の心とやらの本質を知りたいと思うのであれば、コレを覚えておくと良いだろう。

返す

この言葉。かえす。これさえ知っていれば、渡る日本に鬼は無し。ほとんどの日本人が絶対に意識してはいない感覚でありながら日本人を生かしも殺しもするという重大な行為、それが

返す

汚名返上。汚い奴だと罵られた人や組織が、元通りのクリアネームに戻る。返して上に上げるから返上。なぜ上に上げるかと言うと、上にかかげないと皆に良く見えないから。

返事。これも返すこと。口で相手に喋らなくても、無言が返事だったと相手が解釈してしまう恐ろしさアリ。アイコンタクトで返す場合もアリ。

振り返る。別に腕をブランブラン振りながら後ろを向かなくても良いとは思うのだが、やはり振り向いて顔を相手に見せるのが返事ということになるのだろう。

見返す。見られたから見る。あるいは過小評価されたことに対して発奮し、出来る奴だと見直させること。ヨーするに自分に対して突きつけられた採点表を書き直して相手に押し戻すこと?。

差し戻し、これが返すの基本。手紙、メールの返信

「アタシ、今後一切アナタのことを信じない!」という内容の返信も信じるを返す

「そんなやり方、世間じゃ通用しないぞ」という内容の電話や電報が通信である以上、この内容もまた信じて通る

反り返る。背中が反り返る、だとか、ベニヤ板が反り返った、だとか言う。やはり、これもまた押し戻しているニュアンス。

ひっくり返る。これはやや難易度が高い。何を押し戻していると言うのであろうか。考え始めると思いつく答えは限りなく哲学的になってゆく気がしてならない。

仕返し

悪い意味で使われる。やり返すと同義語か。マイナスな行為を押し戻すというフィーリングであろうか。返すというからには仕事上の御礼は仕返しするということなのだろうか。これは注意深く考えてみる必要がありそうだ。

見返り美人

振り帰る場合、大抵の人はソッチを見ているのであって、それをワザワザ見返りというからには、よほど目を凝らして振り返るということなのだろう。余談ではあるが、

見返る

という言葉は聖ミカエルにも匹敵する崇高な名前な感じがする、と思う日本人もいる。

このように、返品返却といった押し戻しの感覚が返すという言葉には秘められている。

であるならば、押し戻すという行為こそが

ラグビー

ラグビーなのである。今回のワールドカップ、何故日本人がこれほどラグビーに熱狂したのか、その答えがここにある。

そう思わないだろうか?。

思わない?。アそう。

 

いつも心に路線図とハザードマップ / 決められたレール / 独自調査の重要性

Title : 「どうにもなりませんねー、このトンネルは袋小路ですし、もうゾンビ達がここまで迫って来てますしねー、アナタが線路に降りた直後に車両のドアは全て閉まってしまいましたからー。もしもし、このアナウンス聞こえてますかー?」

「うん、聞こえてるけど……エッエッ」

 

 

決められたレールの上を走るだけの人生。

転職など自滅行為、愚の骨頂、かつてそう叫ばれていた時代のキメゼリフがコレ。年功序列型賃金、終身雇用制の安定型社会、その時代のお話。遠い昔のお話

の、はずなのであるが、

近年の日本人言動、客観的に観てハイパー時代遅れな感が強い。

今どき、まず進むべき人生を従来通りの路線レールに例えることなど無理・無理・無理。

次々に時代の波に飲み込まれ、廃業を余儀なくされる業種、店舗。つまりは廃線。足としての代替えバスもなし、マイカーもなし。あるいは車はあるが運転手が居ない。

安定人生求めて決められたレールを選べても、乗車出来ても、グリーン席さえ確保しても、

新路線にゴッソリお客を取られ、自分の乗車路線は観光鳥どころか閑古鳥(かんこどり)。どうすりゃいいのサ思案橋、と車掌に相談したくてもトレインは完全無人の最新超便利システム。

ならば同乗者に相談。みんなスマホ片手に同一検索キーワード打ち込み、同一インデックスに、オール同解答ゆえ、聞くだけヤボな時間の無駄。

100歩ゆずって、予想通りの勝ち組路線スイスイでも常に起こるは不測の事態。天変地異で線路上に倒木、地震でトレイン急停車、運転手が酔っ払って車両立ち往生、などなど数え上げればキリがない。

すぐに復旧すればまだしも、復旧見込み未定、絶望、などイマドキ当たり前。

今回の度重なる天変地異、予測出来ていたなら消費税アップは確実に先送りされていたハズ。

 

これらの列挙は皆さん重々ご存知。の、ハズ。にもかかわらず、脳ミソは未だにアナログ仕様の時代劇様式。

時代ING、オシャレな外観より機能性優先思考が皆の歌のハズ。アプリなきゃ話にならない、ハシなしでご飯食べられるのはオニギリだけだなんて周知の事実のハズ。

いやいや、一流企業の商品だから、物件だから大丈夫。皆のコメントほぼほぼ好感度だから大丈夫。

イマドキのニュースを総まとめして振り返ってみれば一目瞭然、追って、一目ボーゼン、よくよく考えてみれば一目トーゼン。

一流企業イコール信頼のブランド

その神話は壊れた。残念至極だが事実は事実。会社は組織、組織は人の集合体。

その、人の責任感が劣化した。

劣化した責任感をひた隠す人々が群れ集う日本社会、私もアナタもソレが劣化してると後ろ指刺される時代。こっちも負けずに差し返すが、水掛け論など時間のムダ。

例えば、アメリカの銀行は出資融資の決断を決める方法として、申し出組織に対して徹底独自調査という形をとる。組織の看板ご威光などは一切信用しない。

ところが日本の銀行は違う。一流企業相手なら即融資。その一流企業が火の車だなどとは考えもしない。半面、赤字なしの優良中小企業でも融資を平気で断ってしまう。

何故って、一流看板しょってないから。

肩書社会に住む私達は、当然、肩書に弱い。外箱、包装紙、に弱い。

肩書とは決められた路線、人気路線、決められた安定レール。

決められたレール上、突如、自分の乗っている車両が本体から切り離される。そんなことは滅多に起きないから大丈夫。

最近、滅多に起きないことがヒンパンに起きている。

要するに、滅多に~ない、決められたエリートコース、などモハヤない。

突如、降ってわいたようにニワカ・ラグビーファン。そんな変わり身が出来るのなら、今日から私もアナタも

自分で調査、分析、検証、過去の事象にアグラをかかない、モハヤ何でもありの不安定時代を生き抜くスベの人生姿勢に切り替えなければならないのだろう。

ターニングポイントなどとっくに過ぎているというのに、ターニングポイントのタイミングはいつ?、などと民衆の3歩うしろを行くマスコミなど頼りにしている場合ではない。

いつも心に私だけ、私だけの独自路線図、ハザードマップを。手作りの良さが要求されるとは、結局最後はアナログ最強、ということか。

日本人達の沈黙 / 羊たちの沈黙をはるかに上回る疑惑

Title : 世界にたったひとつの鼻

 

 

茹でた卵、で

茹で卵。

焼いた卵、で

焼き卵 にはならず

何故か

卵焼き……。

なのに

卵茹で(たまごゆで)、とは誰も言えない不自由さ。

 

卵焼き、お好み焼き、タコ焼き。

なのに

トウモロコシ焼き、とは誰も言えず、

焼きトウモロコシ。

そば焼き、も許されず、やっぱり、焼きそば。

何故だ。あり得ない。こんな理不尽なことを何故、みんな黙って許すのか。

 

 

煮アナゴ、煮魚。それなのに

茹でダコ。

どうしてタコだけを煮ダコと呼んであげずにノケモノにするのか。

 

きなこ、なめこ、あんず、飼い猫の名前を美味しい食べ物名にしたい気持ちは分かる。だったら、どうして

ストロガノフ

という名前のネコが未だに、ほぼほぼ確認出来ないのか。

ビーフ・ストロガノフは日本人の口に合わないからなのか。

 

盛り付けたソバだから盛りソバ。

盛り付けずツユをかけたからカケソバ。

盛りソバに刻み海苔をかけるとザルソバ。

それなのに、盛り付けたウドンを盛りウドンとは言わずに

ザルウドン。

ウドンだけ刻み海苔をかけていようがいまいが

ザルウドン。

どうして皆、口を閉ざし続けるのか。何故、誰も声を上げようとしないのか。

ヒツジたちの沈黙、

それはタコや卵、麺類を食べる者達の沈黙でもあると

いうのだろうか。

 

 

刻々と変わるパスワードのススメ / 侵入者を防げ

Title : 決して悟られまいぞ我が正体〈2019 実写版 /ガチャマン〉

 

 

桃多郎は単独で鬼退治に向かった。鬼達は浜からでも全貌が見渡せる鬼が島に住んでいる。若干16歳の彼は夜道を一切休むことなく歩き通し、夜が明ける頃には三つの山をも越えていた。最後の難関である四つ目の山中に入ったところで比較的に男前の犬に呼び止められる。

「桃田郎さん、そんなに急いでどちらへ行かれるんですかい」

「何故、私の名を貴様は知っておるのだ。怪しい。ひたすら怪しいがマァ許そう。これから鬼退治に行くのだ。貴様もプラプラしておるのなら、どうだ。私と共に民を苦しめておる鬼をば退治しに行かんか」

「へへへ、そうですねえ…。桃他郎さん、その御腰に付けている茶巾袋の中身は何でやんす。もしやキビ団子じゃねぇんですかい」

「これか。これは鼻のテカリを取る吸い取り紙の束だ。お前も欲しいのか。鼻が光っておるではないか。どうだ。これでテカリを取るか。どうだ。ん?。一緒に来るか。どうだ。幾枚か、くれてやるぞ」

「何だキビ団子じゃねぇのか…。アッシはこれで暇(いとま)させて頂きやす。そいじゃ桃汰郎さん、随分とお達者で」

犬は並足で森の中へ消えて行った。その後ろ姿を見送りながら、桃多郎は時の世の非情さを身をもって痛感せずにはおれなかった。

 

三里ばかり進んだところで流石に左ワラジの紐がブツリと切れた。様子を見ると右も追って沙汰ありの気配。仕方ない、少々早いが此処で新しい物に履き替えるかと、路傍の手頃な岩に腰かけたのを見計らったかのように、傍らの繁みからバタ臭い顔のキジが姿を現した。

「ヒョッ、として。…桃太郎さんとお見受けしやすが実際のとこ、どうなんでげしょう。朝一番の月間『犬』に掲載されておりやしたのをツイ今しがた読んだばかりなんで。それで、もしや、ここいらで待ってりゃァお会い出来るんじゃねえかと。ヒヒ、案の定お会い出来やしたね。大層光栄でげす。で、やはり鬼退治なんで?」

「ああそうだ。助太刀とは見上げた奴。では共するか。んん?。こらしめてやるか鬼を。どうだ。参るか」

「その前に肝心なことをお聞きいたしやす。その腰にぶら下げてるやつァ~、何がしかの食い物でもへえっておりやすんでげしょうか」

「ウン!、これか。…これは三千と二本の爪楊枝の束が入っておるのだ。旅支度の最中、母が部屋に入って来てコレを持って行けと、あり難きお言葉。聞けば近所中からかき集めて持ってきてくれたのだ、不詳の息子のためにな。どうだ。お前もこれを鬼目がけて投げてみるか。顔や腕に雨アラレと攻めてみるか。どうだ。血をみるのが恐いか。そうではあるまい。ならば行くか。私と」

「血って……そんなもんが投げて鬼に刺さるんですかい…。妙な…それにしても桃詫郎さん、キビ団子はどうしなすったんで。お背中のしょい物の中でやんすか。雑誌にはキビの情報は載ってなかったもんだから…。入ってるんでやんしょう?」

「キビ団子とは何だ。何かの暗号か。先ほどの犬も何やらそのような事を口走っておったようだが…。もしや貴様ら、鬼の回し者か。どうだ。吐け!。即刻吐け!」

「ヒヒヒッ。バカ言っちゃ困りやす。そんならオイラはこれで、けえりやす、ヘイ。道中ご免なすって」

キジは素早く蛇行走法で元の繁みへ。

 

桃多郎はワラジを履き替えると再び歩き始めた。昼までには浜へ到着せねばならん。急がねば!。途中数人の野良仕事人を見かけたのみ、ここいら周辺には大した村はなし。当然と言えば当然。

 

「桃蛇郎さんとお見受けだがね。そうでなければどうにもなるまい」

桃多郎が見上げると大きな杉の木の枝に角刈りの猿が座ってこちらを見下ろしている。

「おのれエテ公の分際で人を見下ろす奴があるかッ!。さあ降りてまいれ此処へ!。ササッと降りてまいれ!。でなければ話のひとつも出来まいに!。さあ!。どうだ!。返答やいかにッ!」

スルスルッと器用に幹を滑り下りる猿。

「何もそんなに凄みなさんな、桃打郎さん。こちとらマッ平らな猿。お侍さんじゃねえだによ。それよか、オレはちょっくら聞きてえだよ。その袋、一体何が入ってるだ。もしや団子かムスビってなことでねえだかや」

「またその話か。キビ団子と見まごうたのであろう、愚かなッ。これは食べ物が入っておるのではない。ソロバンが三つ入っておるのだ」

「ソロバン!。ソロバンたぁ酔狂でねえだか!。鬼退治になんでそんたらもん持っていくだ。刀の足しにもなんねえだよ」

「やはり人真似は出来ても猿よの。知恵が浅い。カブキものが。よいか良く聞け。これは退治した鬼の数を数える時に用いるのだ。でなければ到底数えきれるものではないからな。分かったか!。どうだ!」

「数えきれないってそんなに…。確かオレの聞いた話じゃあ、鬼は全部で5人しかいねえんだと。桃駄郎さん、御心違いして…

「ええい黙れ黙れタワケ者ッ!。第一、先程から黙って聞いておればドイツもコイツも一体何事だ!。んん ?!。私の名前を一部だけ故意に変えておろう!。この私が気づかぬとでも思うたか!。貴様ら一体どのような魂胆で名前を変えるのだ!、言え!言わぬと…」

桃多郎は刀を抜いた。刃先が木漏れ日から注ぐ太陽光で一瞬ギラリと光った。

「へ?。知らねえだか?。驚いたでよ、たまげ上げたでよ!」

「何だッ!。もったいぶらずに早ぅ申せッ!」

「鬼にハッキングされねえように気を使って数十秒ごとパスワードを変えてるんだで。まさか知らねえはずねえだども」

「何!。貴様達、そこまで私のことを気遣ってくれておったのか!。団子なければどこ吹く風、誠に世間は冷たいと、侘しさ胸に堪えておった!。それゆえ口から出まかせに袋の中身を偽り述べておったのだ!、まさか!、まさかそこまで私の!…」

そこまで言い、桃多郎は感極まってエイヤッ!、目にも留まらぬ早業で空をヤイバで袈裟懸けに切って捨てた。

 

「何を切ったんだ桃太郎さん」

「愚かな私の心を切ったのだ」

「かあっこいぃ~」

ラグビーワールドカップ2019に寄せて / ボールの中に在るもの

Title : リーク・スパイ・ウォーカー〈 おノド乾燥の季節、正々堂々、水餃子だってお鍋からフォークで口元まで持っていけるって!。自信持ちなよ!、やってごらん!〉

 

 

立ちはだかる世界の強豪国チームを次々に撃破してゆく日本ラグビーチームに、国内は老若男女問わず歓喜の嵐が吹き荒れ、台風19号の被害状況がそれを鎮火させる。

生きてゆく限り、至福の時があり絶望の時がある。

勝利があり敗北がある。逆転を繰り返しながら、回転しながら生命の躍動は続く。

死して後も輪廻転生(りんねてんせい)の回転は続く。

 

 

 

ワールドカップのラグビー試合を観戦しながら、私はスカラベの姿を思い浮かべていた。

スカラベとは、半乾燥状態の動物糞(ふん)を転がして円球にしてゆく昆虫(甲虫類)のことだ。日本ではフンコロガシの方が通りがいい。

選手達とフンコロガシを一緒にするなと激高する人もいるかもしれないが、ふざけているつもりは毛頭ない。

古代エジプトにおいて、スカラベは太陽神とされ崇められた。完全な球形を創り上げる奇跡、その奇跡の結晶を太陽に重ね合わせたからだ。

フンコロガシは、逆立ちしながらフンを転がしてゆく。途中、同類の敵がフンを奪い取ろうと幾度も襲い掛かって来る。その都度、壮絶な戦いが繰り広げられる。

重戦車のような外観のフンコロガシが守る円球とは何か。

糞球の中で卵からかえった幼虫はフンを食べて育つ。つまり、フンコロガシにとって糞球はまさしく太陽であり子孫繁栄の希望なのだ。

回転する球は、それが野球の球だろうがラグビーの球だろうが、テニスやバスケのであろうが、全ては光と影の繰り返しだ。

勝利と敗北の繰り返し。それは表裏一体の無限大運動なのだろう。

フンコロガシが糞球に命を賭けるように、私達はボールゲームに熱狂する。

フンコロガシも私達も、本当に夢見ているのは球体の中に在る不可視物なのだろう。

それは、ある人にとっては祖国、祖国の威信、名誉、残してきた愛すべき人々、最強への挑戦、名誉、リベンジ…。

 

 

 

スポーツに対し、日本人は “ 正々堂々 ” という理念を課す。それなくして競技は成立しない、という絶対的不可侵の思いを持つ。

手段を問わず、とにかく勝てばいいという考え方には憤慨し、そのような手段で認められた勝利などには見向きもしない。

日本人が夢見る太陽の中に在るものは、曇り一つない汗。

現実にはむずかしい理想や理念の実現、現実的には困難なキレイゴト。

そしてそれらを掲げながら、現実の前に次々と屈服してゆく組織、団体、個人。

だからこそ求め、求め続け、熱狂する。

 

ボールの行方。

世界中の人々の視線が、今日も、今この時も、唯一つの行く先に注がれる。

 

 

 

 

金太郎伝説 / もうひとつの隠れ秘話

Title : 勝利のおまじない

 

 

つい最近、つい最近、出がらし山のふもとに金太郎という元気な男の子が乳母と一緒に暮らしていました。

金太郎は山の仲間達、猿や猪、鹿、熊などと共に毎日全力で遊び回り、同時に乳母の仕事の助けもしっかり努め、畑仕事、土間のオオガメの水汲み、絹織のために育てているカイコ達の眼に、時々懐中電灯の光を当ててまぶしがらせたりすることも怠らなかったので、乳母には大層重宝され可愛いがられていた。

空澄み渡る五月のある日、仲良しの月の輪グマが金太郎のところにやってきて、

「金太郎。お前もそろそろ十歳だな。随分立派になったもんだ。そろそろ男らしい身体造りでも始めたらどうだ。これから毎日オレ達と相撲を執って鋼の身体に鍛え上げないか」

「それは良い考えだ月の輪。やろう、やろう、今すぐやろう!」

 

クマと金太郎が相撲を執る!。たちまち土に書いた土俵線周りには山の仲間が押すな押すな。ガンバレ!、負けるなよ!、の大騒ぎ。なんせ金太郎は山里一の人気者。気はやさしくて力持ち!。

はっけよい、はっけよい!。サア、ガップリ四つに組んだぞ!さてどうなるか!と皆が興奮大声援、と同時に金太郎はアッケなくゴロン。

「どんまいどんまい、金太郎!。まだ小手調べ、ほらほら、もう1番いっちょ行こう!」と月の輪。「あたぼうだい!」

ゴロン。ゴロゴロン!。ゴロゴロゴロッ!。その繰り返しで金太郎はアッと言う間に0勝37敗。

その日から山の仲間達は、金太郎のことを銀太郎と呼ぶようになった。

 

夜。乳母の差し出すヤマメの塩焼きに手を伸ばしながら銀太郎、

「バッチャン、心配には及ばないさ。いきなりクマと執ったのが無茶だった。明日は子馬とやる。だから安心して!。また名前が金太郎に戻るから!」

「そうかい?……。ならいいけどねえ…」

 

翌日、銀太郎は子馬に完敗。0勝28敗。その日から銀太郎は、山の仲間達から銅太郎と呼ばれるようになった。

「銅太郎、もう明日は決してお相撲なんか執っちゃいけないよ!。明日も負けたらアトがないんだから。ここでやめておけば、まだしも対面は保てるだろ、ね、もうおやめよ、後生だよ」

「はっはっはっは!、大丈夫なんだよバッチャン、明日はねえ、猿の奴と執るんだ。アイツはボクより小柄だし、間違っても負けるわけはないから安心してよ!」

銅太郎の屈託のない笑顔はブザマにも土にまみれた。猿を相手に0勝16敗。

「もうやめなよ銅太郎、オレなんか心苦しいよ。いとも簡単に転がるお前の姿もう見たくないよ。ここで打ち止め!」とおろおろ猿。

「何を馬鹿な!、あと一番ッ!」

その日から銅太郎は、山の仲間達にニッケル太郎と呼ばれるようになった。以降、懲りずにというか、躍起になってというか、ムキになってというか…。

 

対小鹿戦 0勝21敗。翌日からアルミニウム太郎。

対ウリンボ(猪の幼児) 0勝6敗。翌日からプラスチック太郎。

対ムク犬戦 0勝4敗。翌日からダンボール太郎。

対リス線 0勝3敗1引き分け。翌日から紙太郎。

対野鯉戦 0勝56敗。翌日から太郎。

 

乳母の企て通り、誰に疑われることもなく金太郎は、自然な形で改名に成功した。

 

可愛い悪魔プリシラ・ブラウン

Title : マイ・ハニーって呼ぶのはあくまで例えでしょ?!

 

 

ペギーは、会社同僚女性の結婚式出席前に姉フィリー宅へ立ち寄った。出席時間ギリギリ覚悟で立ち寄るお目当てはセレブ御用達との呼び声高い化粧品。姉の高級化粧品を借りて念入りにメイクするためだ。ペギーの意中のヒトに自分をアピールする絶好のチャンス、姉も分かってくれて渋々ながらも使用を許可してくれた。

 

ブチ壊しだよ。