代償行為 / 償いが指し示すもの

Title : 熟睡

 

 

代償行為。自分の切望する目的が、願いが叶わない時、人は類似した事柄に身を置いて果たせない真の目的を果たした、に近い安堵感を得ようとする。そういう行為を代償行為と呼ぶ。

人を殺したい衝動に強く突き動かされる異常者がいる。彼もしくは彼女は第一段階で代償行為を行う。小犬やネコを殺傷して殺人の欲求を満たす。この代償行為は広く一般に知られている。

ネット検索すれば代償行為について専門的な解説が成されている。しかしボクがここで記す事柄については記述がない。

 

代償行為の代償とは何を指しているのか。代償、の意味は誰もが知っている。代償を払う、とよく聞く。償え、ということだ。それをやるからには当然償いが待っている、と。それが方程式の答えだ。

 

誰に何を償うと言うのか。

本気で愛した人にプロポーズして断られ、それを隠して好きでもない人と結婚する。

この代償行為の償いは相手に対して。相手に事実を隠し続けた場合も代償行為の代償は効力を発揮していると言えるのか。

言えない。NOだ。

では、この場合は償わなければならない行為だが、相手に知られていない以上、償う機会がない、ということになる。結果として、事実が発覚する時まで、その代償行為は代償行為と認められない、ということになる。単純明快だ。

 

しかし、事実は違う。決してそうではない。

相手に償うのは当然だが、本当に重要な点は、自分に対して償わなければならない、ということなのだ。この1点が最も重要なのだが、これについては記述が見当たらない。

自身にどう償うと言うのか。人を騙すことに何の後ろめたさを感じない人である場合、本人には罪悪感などみじんもないわけだから、償いなどしようはずもないではないか。

その通り。本人が本人に償いをする、それを本人がする気はさらさらない。だが確実に償いを求められ、それは確実に実行に移される。

どうやって。誰が。

 

脳が。脳が持ち主である本人の意志とは無関係にそれを行う。執行する。具体的には?。

人を騙し続けている。脳にはその事実の認証がある。脳の持ち主は日常のさ中、そんなことは忘れている。

脳は忘れていない。片時も忘れない。

この世で一番愛してるよ、と本人が相手に囁く時、脳は首をかしげる。

その後、本当にそうなった事実もないはずだが、と。

つまり、嘘か。と脳は納得する。

 

私の持ち主の生きる基軸は嘘である。

そう納得した脳はそれに対して全思考の配列組み換えを行う。

 

脳の持ち主の人生上から、持ち主が真に真実を願う時さえ脳はそれをかわす。実感もさせない。結果として、脳の持ち主は一生を真の幸福感を味わうことなく終えることになる。

何故そうなったのか。

脳が持ち主に償わせたのだ。持ち主が罪の認識を待たぬ代わりに、脳はその罪を一心に背負った。

 

そんなばかな?。

 

脳のことをどれだけ知っていると言うのか。

 

 

おまえもそうだろう?。イエス。

 

ただ一点だけ皆と違う点が在る。

 

この仮説のもとにボクは人を見続けてきた。少なくとも20年間。中間報告として私見の域を出ないが、

 

推定事実。

 

唯一の回避方法は、

 

嘘から出た誠、にすることだ。全精力を用いて努力して到達するのだ。それが本当に実現出来たなら、

 

脳は配列をたちまち修正する。

この現象をキリスト圏ではこう云う。

 

“ 神の祝福がありました ”

誓いの条件 / 3つのお願い

Title : 精米するブタさん

 

 

かつて日本経済が世界を席巻していた頃、お嬢様方はご自身の結婚相手となるためには “ 三高 ” を兼ね備えていなければならぬ、との通達を出した。高学歴、高収入、高身長…。

今、未婚の男性、女性は次なる結婚条件を広く世間に公示する。

心技体であること。すなわち、心がゆるキャラであること。技とは不当リストラされない独自の手に職、特殊技能を有している事。体脂肪が低いこと、この三位一体は何が何でも譲ることの出来ない必須アイテムなのである、と。

 

米を食すに米殻いらぬ ありのままなら それで良し

 

心技体。言うは易し、行うは難し。

メジャーリーガーのイチロー選手は自らのプライドにかけて自身に心技体を課した。その美しさには誰もが惜しみない拍手を送る。

人から一方的に押し付けられた心技体など絵に描いたモチ。会得のフリもすぐにボロが出る。