目に染みる若葉を見ましたか

Title : ずっとずっとずっと

 

 

数日前、ブドウパンを買いに夕方スーパーへ向かった。珍しく徒歩で向かった。明るい夕暮れ。六月ならではの日の長さ。実にそよ風も心地よく、束の間穏やかな心持ちになれた。

セーラー服の高校1年生くらいの女の子が向こうから歩いて来る。

うつむき、両手で自分自身を抱き締め、かなり年老いた人の様に背中を丸め、蒼ざめた絶望の伏目で、僅かに何か想いを噛みしめ噛みしめ、早くももなく遅くもなく歩いてゆく。目に染みる若葉の緑はその子の視界にはない。

通りの音も、すれ違う散歩犬の笑顔も、雑踏のざわめきも、帰宅後の明るい会話も、お風呂上がりのくつろぎの時間も、眠る楽しみも、明日登校後時の期待もない。

 

何もないのはすぐに分かった。すれ違いざまに確信した。きみの深い悲しみが今日だけの事では決してないことも、すぐに分かった。もしも、ひとつだけその子に何かあるのだとしたら、持ち堪えられるかどうか、という疑問符。

声などかけてはいけない。気遣って呼び止めてはならない。どうしたの?などと口が裂けても話しかけてはならない。ボクは変質者の疑いを賭けられる可能性が在る。それが今の日本の常識だから。

 

代わりにボクはただ1度振り返っただけで何もせず、ただ歩いて目的地に向かう。不覚にも涙がこぼれた。無能。冷たい人間。

 

 

どうしていいか、分からないよ。

細く長く、太く短くに続く第三の人生訓とは

Title : LIVEMAN

 

 

日本には昔から “ 細く長く生きる ” “ 太く短く生きる ”という対極の人生スタンスがあローネ?、マレーネ・デイトリッヒ、古ッ(爆)。同じ様なものが海外にも多数存在することと思われるッス、トリプル・ルッス。

無理せず地道に目立たず道踏み外すことなく無難に日々を過ごし長生きする。

か、無茶してまでド派手に自分のやりたいことを全力傾けのめり込み燃え尽きる先がなくとも悔いはない。か、二者択一究極宣言裏表。

とまハ、人生の過ごし方、使い方な訳だが、スポーツ選手はプロアマ含めて体力勝負な訳だから、おのずと “ 太く短く ” な選手生命である。ちなみに選手生命に生命保険は適用されない。宇宙からの謎の生命体にもだ。

今現在、日本の若者は “ 太く短く ” な人も有ろうが、断然、

“ 細く軽く短く” が圧倒的だ。

柔わっこい食物しか食べないので、近年とみにアゴの骨が細い人が急増してきたというのは周知の事実であるが、それ同様に

存在感消したがリーノ、ライト感覚、重いの嫌いーノ、すぐに名誉なき撤退オイラいち抜けターノ、で全く新たなロマンなき人生訓のお誕生!。

かつて、日本がライト感覚大流行り創世期の嵐の中、

アサヒ・スーパードライとシャウエッセンのコラボ(両者の新発売差は約2年)が一世を風靡するという奇妙な現象が勃発したことがあったゲナ、あーあー、あったゲナ。

そリはどユーことホオ?。

すんばらしければライトも吹っ飛ぶこの重みチウことなんだなこれが。

つまりは、今の “ 細く軽く短く” は、外出時の人生訓で、実は自分のお城の中では、

“ 太く短く” と使い分けられてるかもしれんのだヨ!、ダヨダヨーン!。

そホ。ツンデレがアリなら、これもアリ。何蟻かは不明。

自宅内の太く短く、は大好きな余暇タイムとそれにまつわる出費で貯金なしだと、いわば、グワバ、短くチウわけなんだッシ。

ウーン、しぶい。空恐ろしい程にキマッた。ガンぎまりだべ。

対日本向け商品ネーミング虎の巻 / 海外企業にオススメ

Title : ドンドンドボン

 

 

どんなに機能や性能が他社よりはるかに抜きんでていようと、商品名が日本人向きでなければ、優れた消費者の検索拡散はあってもロングランセールスとして市場に定着するのは極く一部に限られる。

逆に、機能性能、味覚などがソコソコの商品であっても、名前が実に覚えやすく忘れがたい場合、その商品はロングラン定着する可能性が非常に高い。

そんなことは常識だと国内外企業は口を揃えるかもしれないが、こと日本人に関して言うならば、日本人ほど自国の単語や言葉の響き、イントネーションに敏感な国民は世界広しといえども稀である。

例えばTVに度々露出している誰かが、たったひとこと、鮮烈で印象に残り、覚えやすく、インパクトのある言葉を吐いただけで、その後その人の実力が浅いと公に発覚したとしても、その人の評価はほとんど下がることなく知名度を保持したまま順調な営業活動が続けられる程だ。永遠に色あせないキャッチフレーズとなる、は大げさな表現ではない。

とりわけ海外企業で、自社製品を日本で幅広く末永く御愛用願いたいと思うのであれば、進出前に海外名称を日本向けに改める程度の努力は必要不可欠である。

日本人受けする絶対不文律な単語は各種在るが、ここでは対日本人向け商品名リストとしてロングランの可能性大な副詞パターンを紹介しよう。

 

 

◆ あいうえお ⇒ アンアン インイン ウンウン エンエン オンオン

インインのみ言いずらく、負のイメージで✖。その他は強力。ただしユルいイメージを持つア行ではある。

 

◆ かきくけこ ⇒ カンカン キンキン クンクン ケンケン コンコン

日常使用頻度抜群のカ行。鋭くビビッドなイメージ。

 

◆ さしすせそ ⇒ サンサン シンシン スンスン センセン ソンソン

ほとんど使用されないスンスンはインイン同様マイナスイメージ。他は使用頻度アリだが平凡なイメージがある。

 

◆ たちつてと ⇒ タンタン チンチン ツンツン テンテン トントン

日本人には爆発的人気を誇るタ行。どれも音が聞こえリズミカルなイメージ。面白おかしく動きを感じさせる大人気なタ行である。

 

◆ なにぬねの ⇒ ナンナン ニンニン ヌンヌン ネンネン ノンノン

✖はヌンヌンのみ。インイン、スンスン同様敬遠される。この行は使用頻度は高いが、地味な印象はぬぐえない。

 

◆ はひふへほ ⇒ ハンハン ヒンヒン フンフン ヘンヘン ホンホン

使用頻度は高いが、意味不明瞭なイメージを持つ。他の副詞や名刺と組合せ、うまく扱えば面白いネーミングが生まれるかもしれない。

 

まみむめも ⇒ マンマン ミンミン ムンムン メンメン モンモン

子供のイメージがあり、可愛さやあどけなさを感じさせる行である。

 

やゆよ ん ⇒ ヤンヤン ユンユン ヨンヨン ンンンン

日本人にとっては何故か外来語に聞こえるイメージ。当然、ンンンンは言いずらく✖。

 

しかし、これら50音繰り返し副詞より更に人気のグレードが高いのは、上記に濁点をつけたものである。無論、濁点がつけられる行は限られている。

 

◆ ガンガン ギンギン グングン ゲンゲン ゴンゴン

猛烈でエネルギッシュな商品には相性抜群メガトン級だ。

 

ザンザン ジンジン ズンズン ゼンゼン ゾンゾン

ガ行同様猛烈アピールだが歯切れはガ行より劣る。

 

ダンダン ジンジン ズンズン デンデン ドンドン

ザ行とダ行で重複するジンジン、ズンズンは発音が違う。かなり人気のある副詞が多い。現在進行形のイメージがある。

 

◆ バンバン ビンビン ブンブン ベンベン ボンボン

ガ行と二大人気を分けるバ行。弾むイメージは抜群だ。

 

相互組合せ如何で大ヒットなネーミングが誕生すること請け合い。例えば、

バ行のバンバンとビンビンの組み合わせで ビビンバ バンビ

日本人は覚えたくなくても覚えてしまう。

海外企業には是非認識して頂きたい。