最後の選択 / 行き当たりばったりの果て / 選べない人

Title : 思うツボット(操縦士はタカビットガニ)

 

 

Q坊は向かい筋の子達と同じ様に、立派な制服に帽子を被り、一番見事だと呼び声高い幼稚園に自分も行けるものだとばかり思っていたのだが、違った。Q坊は母親に泣いて抗議したが、決してそこには行かせてもらえなかった。どうしてどうして!。Q坊は父と母を恨んだ。

Q少年は中学2年時、一生に一度の恋人だと転げ回って絶叫したいほど好きになった初恋女子にフラれた。フラれたというより、気づいた時には既に彼女には恋人がいた。評判のイケメンで、先輩差し置いてサッカー部キャプテン、学業成績トップの生徒会長だった。

 

Title : 壇上で演説中の思うツボット

 

 

Q少年は自室に閉じ篭り、鏡に写る自分の顔をみて嘆く嘆く嘆く。自分がイケメンでないのは親のせいだ。並外れた運動神経を持ち合わせていないのは全部親のせいで自分の責任なんかではない。少年は親を恨んだ。

Q青年は大学4年の青田買い時期、親のコネで簡単に就職が決まってゆく知り合い達から激励の言葉を受ける。Q青年は小さな商店主の父親を恨み、社会の裏側を恨んだ。自分の責任とは預かり知らない外の世界で、何事も決まってゆくことに強い憤りを覚えた。

Q氏は、3年のうちに3人の会社同僚にプロポーズしたが、全て断られた。3高ではなかったからだ。3高連中はまるで殿様扱いだった。Q氏は恨み疲れていた。妬み疲れていた。

Qは結婚し子供も1人出来た。夫である彼は相変わらず妻を他の妻達と事あるごとに比べ続け、愚痴をいい、時には罵り、子供の学業ふがいなさには怒りのあまり何度も手を上げた。子供の不出来は妻の血筋だ、そう言ってはばからなかった。

 

Qは棺桶に入り、そして出た。一面灰色の何もない世界。振り返るといつのまにか棺桶も無くなっている。何と自分の身体が宙に浮いている。宙に立っている。ふと気づくと正面から誰かがやって来た。目の前まで来たというのに顔が見えないその男。

「真っ先に聞きたいと思っていました!。此処は地獄でしょうか、天国でしょうか!」と切羽詰まった声のQ。

「ジゴク?。テンゴク?。それは何だ。どういう意味だ」

「此処のことです、ここのこと!。此処は一体何処になるんでしょうか、教えてください、早く知りたい何処でしょう!」

「さあ…。あそこに降りる階段があるだろう。千ほどある階段で自分の好きなところへ行けるのだ。ジゴクかテンゴクかは知らないが」

「ひとつしか見えません!。他の、ええと、999の階段は何処にあるのでしょう!。私には見えません!」

「へえ?。そうかい?。今まで、来る奴、来る奴、皆に見えてるはずなんだけどなあ…」

 

 

 

 

 

男と女の溝 / 失われた意思疎通 / 絶望のチームワーク

Title : 泣きボクロのあるオッサン

 

 

「古き良き時代、昭和アゲインてダメか。“ お茶の間 ” アゲインてダメなのか」と、ゆらゆら錯覚でボールペンがフニャフニャに見える小学校時代の慣れワザを何気に行いながら不機嫌そうに入社3年目のカトー。

相対するは、PC画面から目を離さないばかりか、マウスパッドさえも瞬間接着剤で机に張り付け、ソレを未だ上司に気づかれていない妙に幸運な中途入社1年目のスドー。息巻いて言うのは、

「 “ おチャットの間 ” で何が悪いんだ。それに昭和を古き良き時代って言うけどなー、それを言うなら、昭和の古き良き部分だけアゲイン、て言わなきゃ片手落ちだぞ。平成だってだなー、新しき良い部分が目いっぱい有るんだから。昭和だけが素晴らしくて平成の方が落ちる、なんてのは歪んだ懐古趣味なんだよ」

「またヤッテるわ、あの2人。くッだらないことで熱くなんのよね。こないだ横通る時に聞こえたんだけど、カツ丼が縁起担ぎなら負けた時に食べるマケ丼は何なのかって、凄いリベートだったんだからー」と机に立てかけた鏡に写るサイドヘアの枝毛をミニ携帯バサミでカットしている入社3年目のイトー。

「ホント、生産性ない事この上無しよね。アタシ達みたいに暮らしの実用性向上に向けて日々家庭の利便性図るなんてこと考えられないのか」とキーボードの溝に転がり落ちた昼食のパンに散りばめられていたナッツのかけらを綿棒ですくい上げ何とか食べられないかと試みている入社3年で寿退社後、離婚して出戻ったばかりのサトー。ヘラヘラしながら言うには、

「利便性っていえばサー、昨日会社帰りにシンパシー(楽しみが有る町の駅、隣)のお店で遂に見つけちゃったァー、二重タオルで透けないのに通気性バツグンのバスタオル~!」

そこへ嫌われるのも承知でザルソバ出前のウツワを足元に下ろしながら拍子に落ちたツマヨウジを片足で机奥へ蹴り隠し女子会話に割って入る勤続何年目か未だ不明の課長ムトー。重厚な口調で、

「通気性バツグンってTバックのことか。フンドシだってTバックなんだって、オレ言わなかったか?。ハン?。通気性で言えば木綿のフン…。

OL2人は侮蔑退席。

入れ替わる様にムトーの前、音によるパニック障害に悩まされ続け僅かな打開策として片耳だけにイヤーウイスパー(耳栓メーカー名)をネジ込んで危機に備えている入社4年目のクドー。ぶっきらぼうに、

「課長。こないだ連れていって頂いた店、引き分け丼ていうのがメニューにあるって本当ですかね」

「引き分け丼?。誰が言った」

「スドーが聞いてみてくれと」

「引いて分けてあるということならウ丼だろう」

「ウドン。…それは、あの麺類のウドンですか」

「違うのか。他に代案あるのか。え?」

「いえ。了解です」

ワーワーやっているカトーとスドーの席に課長の見解を伝えにゆくクドー。途端にもの静かになる社内。タイミングよく就業開始ベルが鳴った。各々が着席。

 

 

 

 

 

言葉 / 私を飾る月桂樹

 

 

言葉を大切に。

あらゆる場で耳にする言葉です。簡単に分かるようでいて、実はむずかしい意味合いだと思います。言葉遣いを指す。敬語の正しい使い方を指す。自分の言葉で表現し他人の表現を真似ない。言葉を侮辱するような言い回しに置き換えない。様々な意味合いが込められているのかなと感じます。

 

言葉。言う葉っぱ。

コミュニケーションのために人が発する音を葉に例えたのでしょう。見事な感性だと思います。

話や手紙はイコール言葉。言葉の集合体。

言葉を話す人が樹木。その樹木に生い茂るのが “ 葉の集合体 ”。

葉に注ぐ陽光が世相。時代のプリズム。木漏れ日に人は癒され、鳥たちは憩う。癒される言葉。憩う言葉。癒される対話。憩うお喋り。

葉を濡らす霧。葉を叩く雨。葉を凍らせる雪。それが世相。それが世論。時代の風と呼ばれ、人は敏感に反応する。対処する。対処しようとする言葉。善処しようとする言葉。備えるための議論。 “言葉 / 私を飾る月桂樹” の続きを読む

脅威の旨さ、絶対オススメ !! / もち麦うどん

Title : 冷やしゴマダレもち麦うどん

 

 

ボクはたいそう麺類好きなのでありマス。特に冷やし系。特にソバ。うどんはあまり食しません。夏場にウドン猿かザルうどんを食べることもあります、程度。

乾麺はお気に入りのみを購入しています。たまに気分で他の銘柄を試すこともありますが、大して変わり映えはしないなァーと。

とッ、ところがァァァーッ!!。こッ、これは旨いーッ !!。うどんであるにもかかわらずボクちゃんをエビ反らせるほどの旨凄さァーッ !!。

 

これはソバとウドンのハーフといって過言ではありまシェン !!。過去に体験したことのない不思議な触感、はや5回数日おきに食べてもなお一切飽きることのない絶品でフッ !!。冷や麦、そうめん、ラー麺、どの麺とも似つかない脅威の独創性 !!。まさに奇跡 !!。

キャワワワーン !!。 “脅威の旨さ、絶対オススメ !! / もち麦うどん” の続きを読む

東京オリンピックと引きこもり / 外国人の反応とは

Title : 「出ちゃえ、出ちゃえ!」

 

 

「東京オリンピック期間中の混雑を回避するために都民は出来るだけ自宅にひきこもってて欲しいと言う提言が政府からあったのは皆知ってるだろ。これについてどう思うのか、先生に聞かせてくれ…。オット、アズマ早いな」

「外国の人は引きこもってるのを知って、アア、やはり日本人は忍者だなって思うべ。ニンニンって」

「確かにな。有名な忍者で雲隠れ才能とかいう奴もいたしな…。他に誰か。よし、花垂(はなたらし)」

「これが日本の表なし、と思うのでは?。外のことを表って言うんだから。裏事情で裏に居るんだから、表では決してないのだと思う」

「なるほど、一里あるな。千里の道も一里からというわけか…。偉いぞ花垂、よく頑張った、先生嬉しいぞ。…他には?…牧田」

「はい…。猛暑だから熱中症を怖がってオウチにいるって思うと思います。海外の選手団は卑怯者って思いますよアタシたちの事…。もう、ウチはフィンランド旅行には恥ずかしくて行けませんね、毎年大晦日に家族旅行してるのに」

「大晦日にか?。フィンランドって寒いとこだろう」

「だから何ですか」

「いや、いい…。他には。都落地、どう思う」

「在宅勤務が進んでる国だと思うってボクに言わせたくてボクを当てたんでしょう先生…。先生はいつもそうだ。ヤリクチが汚い。自分の考えをいつもボクに代弁させる。汚い…。本当に汚い」

「何を言ってるんだ。ボソボソうつむいて言ってないで大きな声で言え。全然聞こえないぞ」

「ハッキリと声に出して抗議したら、その時点でボクはもはや日本人たりえなくなってしまうではないですか。先生の狙いはそこにあるんですか」

「分かった。分かったから、もう座ってくれ。…とにかく先生は言いたい。ひとくちに世界から人が集まって来るというがな。…想像してみると、美しい湖や川でトライアスロンの練習を子供の時からしていた選手達が大腸菌狂乱浮遊の東京湾に飛び込むんだ。本当に大会までにクリーンな東京湾になっているだろうと思う者、手を挙げてみてくれ」

 

全員、ためらいもなく挙手。その数、実に2341人。さすがに高校3年生ともなると読みが鋭い。

 

エンピツが一本 / 坂本九 / 新聞配達少年の頃

Title : 中学生はみんなドラネコ

 

 

ボクの机の横の彼は、いつも鉛筆が1本だけだった。筆箱もなく、授業が始まると、芯先が折れないようにハンカチでくるみ輪ゴムで留めたそれを、ボロボロな手提げ紙袋から大切そうに取り出し使っていた。

その鉛筆はいつも、常に見事な出来栄えで削り上げられていて、鋭い芯先で刺されたら間違いなく出血するであろうと思われた。

「すごいね。カッターで削ったの?」

「お母ちゃんが削ってくれる」

彼はとても無口だった。幸いボクの教室には弱い者イジメをする者などいなかったので、友達のいない彼が標的にされることもなかった。

彼は昼食時になると決まって姿を消した。体育館裏の工具室の裏で弁当をかきこんでいる姿を1度見たことがあった。尾行して知ったのだ。

彼とボクは友達になってはいけなかった。

そんなはずもないのだろう。だが、授業中常にボクの右横にある彼の左肩は、ボクにそう切々と訴えている気がしてならなかった。思い込みだろうと思う。しかし翌朝目覚めた瞬間、不思議なことにそれは思い込みではないと確信するのである。

彼は午後の授業になると度々激しく体調を崩した。吐き気を必死でこらえ、我慢出来なければトイレから持ってきたトイレットペーパーを丸めたクシャクシャ玉に吐いた。先生に言って保健室に行こうよ、とボクは何度も彼のこめかみにささやくが、そのつど彼は必至で首を横に振った。

ボクはいつもおろおろする。

彼にとってボクは裏切らないクラスメイトだった。先生は彼の額の脂汗を知ることなく彼は卒業出来たからだ。

小学校を卒業しもう彼と会うことはなかった。彼と机を並べた1年をボクは忘れた。ボクは剣道部に入部し日々頭に竹刀を食らった。

 

中学3年の夏休み、ボクは早朝マラソンを始めるようになった。何日か経ったある朝、ボクは新聞配達をする彼と曲り角で出くわす。

彼の顔から嬉しさがこみ上げ、満面の笑顔と共に彼はボクを牛乳屋に誘った。それは言ったこともない近所の入り組んだ路地裏にあって、牛乳瓶を店先で飲ませるという。

「いくら?」「いいいい、ボクが誘ったからボクが出す」

冷たい牛乳を彼は美味しそうに一口飲み、

「いつも配達のあとに1本飲むんだ」

「新聞配達なんて偉いね。中学3年で雇ってもらえるんだ」

「うん…。知り合いのおじさんだから…」

彼は一瞬ためらう素振りを見せ、唐突に言う。

母と二人きりの生活、彼の母親は腐りかけた食物を何処かの店で貰い、それを煮てひとり息子の弁当箱に詰めていた。だから彼はしょっちゅう具合が悪くなったのだ。今は自分が働いてるからもう大丈夫、と彼は遠い目をする。

ショックで何も答えられないでいるボクに、彼は続けた。

「あの鉛筆が折れた時、くれたよね?、覚えてる?」

「え。……ああ……」

「あれ、使わないでしまってあるよ。机の中に」

ボクは彼と別れた。二度と出会うことはなかった。あまりの気恥ずかしさに偶然会うことすら怖れたのかもしれない。子供には、そんな訳の分からぬところがある。

そんな思い出があるせいか、この聴いたことのない楽曲がTVから流れてきた時、夕食を頬ばっていたボクは口にゴハンを満杯に詰め込んだまま、不覚にも突っ伏して号泣した。その姿を家族が驚愕の眼差しと笑い声で絶賛したことを今でも覚えている。

 

 

♪  鉛筆が1本〈浜口庫之助作詞作曲 / 坂本九 歌〉

 

鉛筆が1本 鉛筆が1本 ボクのポケットに

鉛筆が1本 鉛筆が1本 僕の心に

青い空を書くときも まっかな夕焼け 書くときも

黒い頭の とんがった鉛筆が 1本だけ

話しが違う / 似て非なるもの/ モテる人とモテ遊ばれる人

Title : 実態解明ならスキャンしてみなはれ

 

 

「おねーちゃん、明日行くんだから20000円貸してって~、足りないって言ってんでしょうがぁぁぁ~」

「だから美容整形なんて意味ないって。ヤメなヤメな。第一だよ、一体何のメリットがあるって?。ハ?。言ってみ」

「モテるじゃん。言うまでもなくモテんだよ。したらばアタシの青春はキラメクんだ。昨日までの、恋愛どこまでも遠浅の海って男女関係に終止符打つんだよ」

「パカパカ。アンタ個人が持ってる女性的魅力でモテるのと、ミーハー的モテ遊ばれとは全然違うんだって、分かんないかなコノヒト」

「そんな違い、考え過ぎだね。おねーちゃんだって人気者になりたいでしょうがね」

「あのねぇぇぇ…。いいねボタンたくさん押されて自分は人気者だって喜ぶのはイーけどもサー、上から目線で呆れられアザ笑われつつバカっぽい内容でボタン押されるのと、感心されたり共感されたりしてボタン押されるのとは違うんだって。ゴッチャ感覚するコンニチの傾向やめてくんないかな。まずオマエだよオマエ」

「細かいんだよおねえちゃんは。痩せない反動で細かくなるのは分からなくもないが」

「酸性雨のニュースやんないからって酸性雨じゃなくなったわけじゃないし、東京オリンピックで都民が自宅に閉じ篭って選手応援したからってメダルに手が届くわけでもないしねー」

「グダグダ言っても20000円貸さないわけでもないしねー。おねえちゃんが心ひかれてるアンミツ屋の中西ハルキはアタシのクラスの子の兄だってよ」

「え?。あの人、中西ハルキって名前なのッ」

「話が違うんだよって言うかね。え?。どうなんだよ」

あおり運転 / 双極性障害 / ウナギとアナゴ

Title : そんなことなもん。並び立つもん。

 

 

コチラを立てればアチラが立たず。

両者共倒れ。

モグラ叩き。

「じゃ、これ知ってる?、この法則。“ ココが倒れりゃソコが起き上がる ”」

「何それ。知らない。どうゆうことっけ?」

わらび餅食べ終わり、23と19の姉妹がコスモス咲く庭先で話し始める。

 

「例えば。今、話題沸騰中の “ あおり運転 ”。皆、他人事じゃないから360度撮影出来る車内カメラを買いに走ってるでしょ?。売れまくりはマー当然」

「ああ知ってる知ってる。動かぬ証拠、手っ取り早いもんねぇ」

「あおり運転増加で、あんまし思いつかないのが車離れ。ただでさえイマドキの若者って車持ちたがらないのに、それに拍車かかっちゃたじゃないのよ、ねぇ。物語のラストが悲劇だと恐怖におびえちゃうからネタバレ要求。安心出来るラストなら恐くないから見れる、読めるっていう情けない人々、充分震え上がっちゃたではないですカー」

「うちも車、ないですカー(笑)」

「パカパカ。車メーカー売れ行きダウン、カメラメーカー売れ行きアップ。これすなわち、

ココが倒れりゃソコが起き上がる

何だってそうなんよ。飲食店のバイトがヒドい不適切動画を投稿したら、その店の売り上げは大幅ダウン。チェーン店なら打撃は深刻。ライバル店に問題がなければお客さんはソコに流れちゃうでしょ。光と影、天使と悪魔、ココとソコ、どれも皆、対称的。両者並び立たず、だよ」

「ハイ分かった。オネェ、話しは終わりかな?。アタシ行くとこあるんだよ」

「まだ終わってないんだなこれが。アンタがさっき言ったでしょ、どうして双極性障害とかの人が天才的な面を持っていたりするのかって」

「アア…。いや、そうゆー主人公が活躍するドラマとか、最近やたら多いなって思ったもんだからサ」

「それも、ココが倒れりゃソコが起き上がる、の法則だってアタシャ言いたかったんだよ」

「マジすか。それもそーだったですかネ。何すか。どーゆーことっすか」

「アンタのイモカレシの口真似だろそれ…。自分の中に完全欠落している部分があったら、それを治して普通の人と同じにしようってアガくんじゃなくって、欠落していない部分を、欠落しているアンバランスな部分を使って強調しようって方法だよ。その方法が功を奏すれば超人も夢じゃないってことなのサ」

「むずかしいこと言うネ、オネェ。まぎらわしいことだね、その理論」

「むずかしくないって。美に憧れてモデルさんになりたかった女性だけど、残念ながら容姿は並み以下。メイクに力を入れても夢は叶わない。だったら自分自身を美にするんじゃなくって、他を美にしちゃえばいいじゃないか、ってね。かくして彼女は世界的なオートクチュールのデザイナーさんになりましたってこと」

人の気持ちが全く分からない人。情緒が薄い人。だったら、形のない心じゃなくって、形のある内蔵のことなら人より理解に秀でてるんじゃないかって。感情が波立たずにクールなら血まみれ内蔵も人よりクリアーに見えるじゃない。短所が長所になるんだよ。そんな仮説を立てて試してみる。当りなら名医になる可能性あるし、違ってたら他を探る。みんなそうするべきなんだよ」

「なぁる…。妙に力説してっけど、何かあるの?」

「アンタが楽しみにしてたフルサト納税のウナギ、アタシさっき食べちゃったんだけど、代わりにアナゴのかば焼きじゃダメ?。アタシ今からスーパーで買ってくるけど」

東京五輪の感動 / 未来へつなぐ夢と希望

Title : 猛進してりゃ外野のヤジなんて聞こえないもん

 

 

都民大半の反対を押し切り、民主主義に背を向けてまでもゴリ押しした東京五輪開催招致活動、それは招致不正疑惑もありましたが、結局、やったもん勝ちで開催決定。お金をかけない五輪開催を謳った都議会、フタを開けて見れば税金使いたい放題の不必要公共事業。いやぁ、どうですか。これまでの経緯をザッと振り返ってみて」

「そうですね。政府は、開催中の交通網マヒを回避するため、都民は出社もせず家に閉じこもっているように提言してますよね。確かに都民は五輪イベントでは単なる裏方、あくまで世界の人々のためのオリンピックです。殺人的猛暑期に開催、異常気象による海水大腸菌率の危険領域到達、これだけの難問に満ち溢れていますと、選手のメダル価値が一層、感動を呼ぶんじゃないですか」

「ほんとにそうですね。感動さえ与えてやれば大満足の国民ですからね私達。数々の約束をチャラにされても怒ったりなどしませんしね、大人げない(笑)」

「二度目の自国開催となる今大会、どんなドラマが生まれるのでしょう。今から待ちきれませんよね」

子供の将来が不安な親への提言 / 本当のエリートに育てたい

Title : 「みんなサー!、考える前に条件反射!ガムシャラにやればいいんだよ!ニシコリ笑って頑張ろうよ!」とM.シューゾー熊

 

 

「ウチの子、どうしても人生の勝ち組、エリートにしたいんで一流校合格勉学指導よろしくお願いいたします」

「は?。一流校に合格すると何でエリートになれるんですか?。意味不明ですね」

「へ?。先生、こっちこそ意味不明ですわ。一流校から一流企業、すなわちコレこそエリートってもんじゃありません?」

「一流企業入社30日で宛てなき退社して何でエリートですかね。エリート転じてニートなだけじゃないですか。」

「でも退社しないで頑張れば、そこそこ昇給昇進のエリートコースですわよね」

「お母さん、簡単に頑張るって言いますけども、それが出来ないから今の日本社会は先が見えないドン詰まり未来になってるんでしょ」

「アラそうなんですか?。どうしてウチの子、頑張れないのかしら。意味不明だわ。ちゃあんと毎日一流塾に通ってますし、成績だっていつもクラスでベスト3以内なんですよ、先生がよくご存じじゃありませんか」

「成績上位っていったて、しょせん暗記が上手に出来ました、ハイそれまでよじゃないですか。暗記をどんなに頑張ったって、イマドキはウキペディア検索一発に勝てッこないでしょー」

「アラやだ先生(笑)。スマホ持って試験会場に入れます?。意味不明~(笑)」

「世の中は、社会は受験会場じゃないでしょー。個別のワタクシゴトについて検索かけたって、そんなもん該当ケースなしばっかですよ。結局、自分で論理的に客観的に対処法が見出せる子供に育てなきゃ、エリート街道まっしぐらなんて親バカのシンキローにすぎませんよ」

「自分で答えを見つけ出せる子に育てるには一体どうしたらいいんでしょうか」

「ヒッ、ジョーにむずかしいように思えるかもしれませんが、案外簡単なんですよソレ。ミカンの皮むくでしょ。何の為?。中の身を食べるためでしょ。ミカン見ていい色してるだとか美味しそうに見える、というのは印象でしょ?、イメージでしょ?。本当に美味しいかどうかは食べて見なければ分からない。人が最高に美味しいミカンだと奨めても、食べてまずかったら言った人のせいにするでしょ?」

「当然じゃありません?。その人が嘘言ったんですから」

「それで問題を解決にしてしまうから、日本はお先真っ暗になっちゃったんじゃないですか」

「意味不明~。じゃ誰のせいなんですか?」

「人の言葉をうのみにした自分のせいです。人の意見もウキペディアも、あくまで参考。参考=解答っていう安直な若者志向は、高齢者に “ 若さ、恐れるにたらず ” と安堵させるだけ、若者の未来は真っ暗。エリートどころじゃありませんよ」

「ウチの子、どうしたら自分でモノゴト決められる子になります?」

「自分勝手、デタラメ、ひとりよがりに自己決定。これが凄く多いんですよ子供達。そんな決定は本当の決定じゃありません。自分がしたかったからそうした、っていうだけの幼稚なリアクション。考えるっていうことは、ナニゲに、とか、~っぽかったから、なんて低学年児童の行動理由なんかではないはずですよ」

「でもウチの子、小学4年ですから、まだそれでいいんじゃないでしょうか?」

「ダメとはいいませんけど、既にエリートコースから外れまくっていってますけど、それでいいんですか?」

「ええええええーッ!!。ダメですよ、そんなのおおおおおおおーッ!!」

 

上から目線で指導してくるアイツ。ウザ。

皆がそれでいいって結論出してんのに、いつまでも違うふうにしようとするKYなアイツ。ウザ。

 

問題はウザいかどうかではない。最大の成功にかかわる何かを相手がもたらそうとしているかどうか、なのだ。

強い口調で「暗い夜道を小娘がひとりで歩いてんじゃねーよ、カスが!!」と言う人より、

優しい口調でほほえみながら「夜9時ごろ、ここに来てね。道(人通りのない裏道)知ってるよね?」という人の方をやさしいと言う子供達。何故そんな感覚になるかというと、表面的なルックスが全て、と教える残念社会日本だから。カワイイ、。イケメン。上司にしたい芸能人は見た目ユルユル、文句ひとつ言わなさそうなイメージの人。イメージは実像ではないのにだ。

 

男性は育児を女性に押し付ける。ママはがんばって子供をシツケる。シツケは男女の差なく同じ。食べる前に手を洗う。男も女も同じ教え。

問題はシツケではなく、育て方。

ママは頑張って社会適応の育て方を子供に伝授する。ママの経験、人づてに聞いたことなど。

男と女の思考回路は全く違う。誰でもその事実は知っている。

女の思考回路で子供を育てようとしても意味がない。

世の中は男社会だからだ。通用しない。子供が女の子でも同じことが言える。男社会で優位に立てなかったママのコピーを作るだけだ。

ママが社会的地位を持っていても、その性格的やり方を娘が実践できる保証はない。母と娘だからといって同じ性格だというわけではないし、仮に同じだったとしても、ママの時代と娘の時代とでは時代的背景や価値観が全く異なっている。

 

あるノーベル賞受賞者が言った有名なセリフ。「教科書に書いてあることを信じるな」

その真意がここにある。TVで新聞でSNSで言ってたから。以上。

それではダメダメダメ子さんだ。

新聞記者のように、ドラマの刑事のように聞き込みをする、証拠を探すまで止めない、犯人(事実)の動機(目的と理由)、犯罪行動(問題の経緯)の仮説、それらを常に考えることだ。

それを積み重ねれば、人の表情で思惑が見えてくるようになるし、カンや第六感も備わってくる。

エリートって、ヒトスジナワじゃいかない人達のことなんだよ。

 

「そんなやり方でエリートになれるんでしょうか、ウチの子…」

「世界中のドラマのほとんどが今や犯罪モノ。理由は歴然。でしょ?」