Title : 「みんなサー!、考える前に条件反射!ガムシャラにやればいいんだよ!ニシコリ笑って頑張ろうよ!」とM.シューゾー熊
「ウチの子、どうしても人生の勝ち組、エリートにしたいんで一流校合格勉学指導よろしくお願いいたします」
「は?。一流校に合格すると何でエリートになれるんですか?。意味不明ですね」
「へ?。先生、こっちこそ意味不明ですわ。一流校から一流企業、すなわちコレこそエリートってもんじゃありません?」
「一流企業入社30日で宛てなき退社して何でエリートですかね。エリート転じてニートなだけじゃないですか。」
「でも退社しないで頑張れば、そこそこ昇給昇進のエリートコースですわよね」
「お母さん、簡単に頑張るって言いますけども、それが出来ないから今の日本社会は先が見えないドン詰まり未来になってるんでしょ」
「アラそうなんですか?。どうしてウチの子、頑張れないのかしら。意味不明だわ。ちゃあんと毎日一流塾に通ってますし、成績だっていつもクラスでベスト3以内なんですよ、先生がよくご存じじゃありませんか」
「成績上位っていったて、しょせん暗記が上手に出来ました、ハイそれまでよじゃないですか。暗記をどんなに頑張ったって、イマドキはウキペディア検索一発に勝てッこないでしょー」
「アラやだ先生(笑)。スマホ持って試験会場に入れます?。意味不明~(笑)」
「世の中は、社会は受験会場じゃないでしょー。個別のワタクシゴトについて検索かけたって、そんなもん該当ケースなしばっかですよ。結局、自分で論理的に客観的に対処法が見出せる子供に育てなきゃ、エリート街道まっしぐらなんて親バカのシンキローにすぎませんよ」
「自分で答えを見つけ出せる子に育てるには一体どうしたらいいんでしょうか」
「ヒッ、ジョーにむずかしいように思えるかもしれませんが、案外簡単なんですよソレ。ミカンの皮むくでしょ。何の為?。中の身を食べるためでしょ。ミカン見ていい色してるだとか美味しそうに見える、というのは印象でしょ?、イメージでしょ?。本当に美味しいかどうかは食べて見なければ分からない。人が最高に美味しいミカンだと奨めても、食べてまずかったら言った人のせいにするでしょ?」
「当然じゃありません?。その人が嘘言ったんですから」
「それで問題を解決にしてしまうから、日本はお先真っ暗になっちゃったんじゃないですか」
「意味不明~。じゃ誰のせいなんですか?」
「人の言葉をうのみにした自分のせいです。人の意見もウキペディアも、あくまで参考。参考=解答っていう安直な若者志向は、高齢者に “ 若さ、恐れるにたらず ” と安堵させるだけ、若者の未来は真っ暗。エリートどころじゃありませんよ」
「ウチの子、どうしたら自分でモノゴト決められる子になります?」
「自分勝手、デタラメ、ひとりよがりに自己決定。これが凄く多いんですよ子供達。そんな決定は本当の決定じゃありません。自分がしたかったからそうした、っていうだけの幼稚なリアクション。考えるっていうことは、ナニゲに、とか、~っぽかったから、なんて低学年児童の行動理由なんかではないはずですよ」
「でもウチの子、小学4年ですから、まだそれでいいんじゃないでしょうか?」
「ダメとはいいませんけど、既にエリートコースから外れまくっていってますけど、それでいいんですか?」
「ええええええーッ!!。ダメですよ、そんなのおおおおおおおーッ!!」
上から目線で指導してくるアイツ。ウザ。
皆がそれでいいって結論出してんのに、いつまでも違うふうにしようとするKYなアイツ。ウザ。
問題はウザいかどうかではない。最大の成功にかかわる何かを相手がもたらそうとしているかどうか、なのだ。
強い口調で「暗い夜道を小娘がひとりで歩いてんじゃねーよ、カスが!!」と言う人より、
優しい口調でほほえみながら「夜9時ごろ、ここに来てね。道(人通りのない裏道)知ってるよね?」という人の方をやさしいと言う子供達。何故そんな感覚になるかというと、表面的なルックスが全て、と教える残念社会日本だから。カワイイ、。イケメン。上司にしたい芸能人は見た目ユルユル、文句ひとつ言わなさそうなイメージの人。イメージは実像ではないのにだ。
男性は育児を女性に押し付ける。ママはがんばって子供をシツケる。シツケは男女の差なく同じ。食べる前に手を洗う。男も女も同じ教え。
問題はシツケではなく、育て方。
ママは頑張って社会適応の育て方を子供に伝授する。ママの経験、人づてに聞いたことなど。
男と女の思考回路は全く違う。誰でもその事実は知っている。
女の思考回路で子供を育てようとしても意味がない。
世の中は男社会だからだ。通用しない。子供が女の子でも同じことが言える。男社会で優位に立てなかったママのコピーを作るだけだ。
ママが社会的地位を持っていても、その性格的やり方を娘が実践できる保証はない。母と娘だからといって同じ性格だというわけではないし、仮に同じだったとしても、ママの時代と娘の時代とでは時代的背景や価値観が全く異なっている。
あるノーベル賞受賞者が言った有名なセリフ。「教科書に書いてあることを信じるな」
その真意がここにある。TVで新聞でSNSで言ってたから。以上。
それではダメダメダメ子さんだ。
新聞記者のように、ドラマの刑事のように聞き込みをする、証拠を探すまで止めない、犯人(事実)の動機(目的と理由)、犯罪行動(問題の経緯)の仮説、それらを常に考えることだ。
それを積み重ねれば、人の表情で思惑が見えてくるようになるし、カンや第六感も備わってくる。
エリートって、ヒトスジナワじゃいかない人達のことなんだよ。
「そんなやり方でエリートになれるんでしょうか、ウチの子…」
「世界中のドラマのほとんどが今や犯罪モノ。理由は歴然。でしょ?」