SORRY

Title : 鍵のない、看守のいない部屋から発信中

 

 

檻の中。

自由の拘束範囲はどれくらいなの?、そこって。

ここより厳しそうだね。何やったのさ。

ここの隣、独房なんだ。

おとといまで気配してたんだけどな。何にも聞こえなくなっちゃった。

国外退去しちゃった?。

 

空想したいんだけどオボロゲなんだ。外にいる時、周りなんて全然見てなかったから。え?、ああ、そうそう、ゲームの映像ならバッチリ。寝ててもクッキリ出てくるからね。音つき。

 

アレ。もしもし聞いてるー?。モシモーシ!。

遅れて来た恋人達 / オートマチック・ラバー

Title : 誕生し、生きる。それを永遠に繰り返す以上、ワタシとアナタは他のどの国より優れていなければならない。

オートマチック・ラバー プライヴェート憲章

 

 

ドイツでは女性が料理に夢中になっていると、「そんなことばかりしていないで、人生の時間をもっと有意義なものに使ったら?」と両性からたしなめられる。

日本では、料理上手で料理熱心な女性は両性から褒めたたえられ、羨ましがられる。

中国人は、子供のいない人生に喜びや生きがいなどない!と叫び、日本では、子供が居ると人生の妨げになると考える両性は少なくない。

アメリカでは、見ず知らずの他人と長時間身体を接触させ続けるなど有り得ない異常事態だが、日本に於いて満員電車の圧迫接触は両性ともに当たり前。

 

オートマチック・ラバーになろうと決めたアナタと私。その愛情の在り方は人類と余りにかけ離れている。

それでも構わない。いや、むしろ素晴らしい。

 

 

今、世界に『アナタとワタシ』という、地球初のオートマチック国家がここに誕生する。国籍を全世界国家共通とし、パスポートを個人情報保護法に基づいて所有しない権利を行使する。

停車場って暗い、悲しい、つらいってホント?

Title : 「停車場は割と行くネ。エサくれるオバチャン来るし。は?。飼い猫だけど一味違うエサなんだこれが」

 

 

悲しい女は 停車場で

愛した男の影を待つ

遅すぎた後悔を チケットに

男は次のバスに乗る

〈野口五郎 / 停車場〉

 

 

落ち葉の舞い散る 停車場は

悲しい女の 吹きだまり

だから今日もひとり 明日もひとり

涙を捨てに来る

〈奥村チヨ / 終着駅〉

 

 

夜明けの停車場に ふる雨は冷たい

涙をかみしめて さよなら告げる

〈石橋正次 / 夜明けの停車場〉

 

嫌いでもないし別れたくもない。それなのに何故か独り旅に出るオレは悪い奴と歌う石橋氏。野口氏の歌詞でも男は待つ女をすっぽかしてバスで行っちゃう。やっぱり悪い奴なの?。それとも彼女を思えばこそだったりするの?。

でも女性からすると「そんなあー!、何言ってんのよ。会ってちゃんと話してよォー!」だと思えちゃうけど…。そう考えるオレっていい奴?。

 

発車ベルが今にもなりそうな気配の中、片方あるいは双方、最後の本音が言えるか、あるいはソレがあるのか、そんなものはもう残ってはいないのか、もう出尽くしてしまったのか。その最後の見極めが互いに出来る特殊な場。瞬間に断ち切られるラストチャンスが潜む停車場。

お互い笑ってハグし合う。お互いの絆を確認出来る。そんな出迎えなら、見送りなら、それが路線のどこに位置する駅であろうと、その場所は始発駅。終着駅。

始発駅であろうと終着駅であろうと、互いの想いが整理されぬままの絹裂き駅となってしまうのなら、その駅は間違いなく、

停車駅。停車場。

 

車両が去ろうとも、人が去ろうとも、振り返る時、思い返す時、涙がこみ上げる時、経過した時の重さを突き崩す時、必ず思い出すのは、

 

あの駅に、いまだ停車し続けている私の、二人の、想い。説得の通用しない、聞き分けのない、私が本当の私だった、或いは私が別人だった頃の、想い。

始発駅で、終着駅で、途中停車のままで、いまだにそこに居る。

思いは聞き続けている。

 

 

ナニヲ マテバ… イイノ?