フットボールとバスケットボール

Title : はじめよーぜ

 

 

勝利か敗北か。あるのはただそれだけ。

名誉か屈辱か。あるのはただそれだけ。

戦争とスポーツ競技は共通項が多い。決定的な違いは人の死が係わるかどうか。

誰もが戦争を無くしたいと願い、健全なスポーツ競技においてのみ、勝利と敗北のプロセスを楽しみたいと考えている。

両手の自由を禁じられ捕虜さながらに逃走、解放達成という形で祖国への忠誠をアピールするかに夢想出来るフットボール・ゲーム (サッカー)。名誉を賭け逃げ延びる勝利への道程。当然、長い距離を全力疾走しなければならない。

 

ワールドカップ開幕間近ではあるが、世界的にはフットボールより更に人気を誇るのは実はバスケットボール競技。

それは反骨精神の象徴。脱走、逃走という長い距離ではなく、限られたテリトリー、或いはサンクチュアリーの中に押し込められ閉じ込められた者達が浮上しようともがき、あがく。それがバスケットボール競技の夢想だ。

もっと上へ!。

ジャンプが命。どん底から自由な頭上への跳躍。上から下へ、到達達成を証明する合図。それがストライク・シュート。ダンク。

横から横へのフットボール・ゲーム。

下から上へ、上から下へのバスケット・ボール。

 

どちらも子供手作りの粗末なボールでも、充分プレイが可能な競技である。