第一印象〈2 〉/ 気配を感じる / 本質を見抜く

Title : 本質、ド真ん中!

 

 

 

森を歩き、セミ時雨 ( しぐれ ) を聞く。

“ うるさい ”

と、第一印象。或いは

“ 真夏なんだなァ ”

との第一印象。

セミが鳴くのは、オスがメスを呼ぶため。

力強く鳴けるオスが此処に居る、と知らせている。つまりは、

“ うるさい ” だの “ 真夏なんだなァ ” の第一印象は

セミが鳴く行為の本質とは何の関係も持たない、

人間サイドの、第一印象という名の単なる意見。

 

親の静止叱責も聞かず、ファミレスを所狭しと走り回る子供。

周囲には大迷惑この上なし。

“ ちゃんと躾 ( しつけ ) られてないわね ”

と、その子に対する誰かの第一印象。確かに。

しかし、走り回るは子供の習性。

駆けずり回って情報を収集するように、

遺伝子が指示出しをしているから。

いい悪いを言っているのではない。

“ ちゃんと躾られてないわね ”

の第一印象は、子供の本質とは直接的な関係がない。

つまりは、第一印象という名の、単なる意見。

こんなことなら、第一印象など取るに足らないシロモノ。

何の役にも立たない。

面接の時だけ、誰かの前でネコ被る時だけ、必要なダマシテク

ならどうでもいい。

“第一印象〈2 〉/ 気配を感じる / 本質を見抜く” の続きを読む