取扱説明書、どッ、どこなのッ! / 人間の言語感覚

Title : スラング・マシーン

 

 

アメリカ映画、ドラマを観ていて常に引っかかってしまうのです。相手に吐き捨てる様に「ANUS HOLE !!」と言うのです。koumonという意味であります。老いも若きも、セレブも、性別階層関係なくごく普通に言うのでした。言われた相手は言われ慣れているせいかビクともしないようで、ビクッとするのはボクなのです。

画面に清楚な上流階級所属の女性が登場。まさかこの人は口にしなだろうと安心して観ておりますと、突如言うのです。

日本では類似する言葉に kusottare というのがありますが、まず女性は口にしません。類似ではありますが、この言葉は便秘で苦しむ人が聞いた場合、ひどく羨ましがるわけで、私もそうなりたい ! と叫びたくなるでしょうから、あまり相手を愚弄する力はありません。

それに対し、ANUSHOLEの方は排泄器官の名称ですので戸惑いを隠しきれないボクなのです。非常に重要な器官なわけですし、全ての人が有しているわけですから、相手を愚弄する言葉に用いて宜しいのでありましょうかネェ…。アメリカのkoumon科のお医者様は傷ついておられないのでしょうか。心が痛みます。シクシク…。

この言葉が愚弄する時に使用できるのであれば、「この心臓野郎が !! 」とか「とんでもない肝臓野郎だぜ全く」とかもアリなのでしょうか。それとも、あくまで順列的に末端の器官のみOKという判断基準によるものなのでしょうか。息詰まってしまいますです、アメリカ的感覚を理論化してはみたいのですが…。

何も考えずにただ慣例で使用しているという線が濃厚でありましょうか?。

いずれにしても、生き残る言葉には重みがあるもんですから、きっとこれで宜しいのでしょうね。言う葉っぱ、と書いて言葉。やはり例えるなら常緑樹、ということになりましょうか?。