サイレントモードの世界 / 静寂は1日にしてならず

Title : 見慣れた生き物

 

 

今日月曜昼、ボクは友人と神田にある超有名な焼肉店にいた。注文したのは2500円のランチ。羽振りがいい?。確かに !!。それは相手でボクはオゴられる方。一番乗りはボクら2人とほぼ同時に入店した女性2名。

席が近かったので女性2名は焼肉丼とハンバーグ定食を注文したと知る。

それから10分も経たないうちに店内満席。ほどなくボクら2人の焼肉定食がテーブルに到着、例の女性の焼肉丼も到着。

ところが待て度暮らせど相手のハンバーグ定食が来ない。

それが到着する約20分もの間、2人はひと言も言葉を交わさなかった。

「先に食べて、冷めちゃうから」のひとことがない。2人は黙って座ったまま手付かずの焼肉丼だけが着々と冷めてゆく。

待ち人来たり、で食べ始める2人。焼肉丼は怒りで苦虫噛み潰した女性の口へ。美味しいどころか味も何もないという感じで機械的に口へ運んでいる風。ハンバーグ定食の女性の顔はボクには見えない。

レジでボクの本日パトロンヌが女性店員に声をかける。

「凄く美味しかったよ、ごちそうさま」「ありがとうございます(笑)」

そこへボクが質問。ハンバーグ定食だけ凄く遅いみたいだけど。

野球ボールのような高さあるハンバーグ。焼くのに時間がかかる、という返答。

 

お時間掛かりますが宜しいですか?、と注文受付時点で客に尋ねるのが基本。もしくはメニューに書く。HPに書く。がない。

誰もかれも、あってしかるべき “ ひとこと ” を言わない。

お笑いブーム時、MACなどのファーストフード店の接客マニュアルに基づいた店員さん達の明るい応対を有名お笑い芸人がコケにした。MACは笑い者になっていると知り、そのマニュアルをやめた。その後、ウケ確実のネタはMACだけに限らずあらゆる接客業へと飛び火した。

明るい声が街から次々と消えてゆき今日に至る。皆が力を合わせたおかげだ。