ひょうたんから出る駒 / 穴に入る虎 / スゴワザだぜ

Title : バンザイ化かし合い

 

 

 

 

Title : シブい兄弟

 

 

 

「兄貴、オレ聞きたいことがあんだよな。いいか」

「いいぜ」

「コトワザで “ 飛ぶ鳥落とす勢い ” ってあるよな」

「あるぜ」

 

「オレ、今さ大学の文化祭でやる『ガンダムってチョ』の脚本

書いてんだけど、何かこのコトワザ、迫力ないんジャネ?。

今、迫力ある表現探しまくってんだけどさー。

鳥を落とすくらいじゃ勢いって感じナクネ?」

 

「そうだぜ。木から猿も落とす勢い、がいいぜ」

「マジか。メモっとこう」

「他にもいろいろあるぜ」

「教えてくれよ。オレ、ボキャ( ブラリー ) ないんだよな」

 

「いいぜ。“ ひょうたんから駒 ” って聞いたことあんだろ。

駒って実は馬のことで、

ひょうたんからでっかい馬が出てくるわけ有り得ねーだろ。

そういう例えなんだぜ。でも考えても見ろよ。

有り得ねーって例えなら、何でわざわざ馬を駒って言うんだよ。

難解なのがコトワザじゃないんだぜ。

言いやすいリズムを重視したってんなら、

ひょうたんから熊、でいいはずだぜ」

 

「ひょうたんからモナでもな」

「モナ?。それって何だ」

「オレの今カノの名前だよ」 “ひょうたんから出る駒 / 穴に入る虎 / スゴワザだぜ” の続きを読む